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ハリウッド・ベスト10

(2013年8月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Wolverine"(20世紀フォックス)     SF
邦題: 「ウルヴァリン:SAMURAI
ヒュー・ジャックマン、ウィル・ユン・リー、
真田広之、ハル・ヤマノウチ主演

週末興業成績/総売上:   5,311万ドル/5,311万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,924館/1週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Conjuring"(ワーナーブラザーズ)   ホラー
邦題: 「死霊館
ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、
ロン・リヴィングストン、リリ・テイラー主演

週末興業成績/総売上:   2,221万ドル/8,395万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,022館/2週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Despicable Me 2"(ユニバーサル)      アニメ
邦題: 「怪盗グルーのミニオン危機一発
スティーヴ・カレル、スティーヴ・クーガン、
クリステン・ウィグ、ベンジャミン・ブラット(声優)

週末興業成績/総売上:   1,642万ドル/30,681万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,476館/4週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Turbo"(20世紀フォックス)           アニメ
ライアン・レイノルズ(声優)

週末興業成績/総売上:   1,374万ドル/5,618万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,809館/2週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Grown Ups 2"(ソニー)             コメディー
アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、
クリス・ロック、デヴィッド・スペード主演

週末興業成績/総売上:   1,160万ドル/10,176万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,258館/3週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Red 2"(ライオンズゲート/サミット)    コメディー
邦題: 「REDリターンズ
ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、
ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカー
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンソニー・ホプキンス主演

週末興業成績/総売上:    934万ドル/3,501万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,016館/2週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Pacific Rim"(ワーナーブラザーズ)     SF
チャーリー・ハナム、チャーリー・デイ、
イドリス・エルバ、菊地凛子主演

週末興業成績/総売上:    770万ドル/8,419万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,602館/3週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Heat"(20世紀フォックス)        コメディー
サンドラ・ブロック、メリッサ・マッカーシー、
トニー・ヘイル主演

週末興業成績/総売上:    691万ドル/14,131万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,384館/5週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"R.I.P.D."(ユニバーサル)           コメディー
邦題: 「ゴースト・エージェント R.I.P.D.
ジェフ・ブリッジス、ケヴィン・ベーコン、
ライアン・レイノルズ、ステファニー・ショスタク主演

週末興業成績/総売上:    607万ドル/2,457万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,850館/2週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Fruitvale Station"(ワインスタイン)     ドラマ
マイケル・B・ジョーダン、オクタヴィア・スペンサー、
メロニー・ディアス、ケヴィン・デュランド主演

週末興業成績/総売上:    459万ドル/627万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,064館/3週間



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The Lone Ranger
ローン・レンジャー

画像による索引
予告編はここをクリックして下さい この夏のブロックバスター作の中でも注目株であった「ローン・レンジャー」だけに、ファンの期待はひとしおだと思うが、じっさい観てみると微妙なところである。けっして駄作というわけではなく、最高レベルの仕上りと軽快なペースで物語が展開するものの、ちょっとついていけない感じなのだ。風変わりな作品という点では、今年のブロックバスター作で群を抜いているだろう。2つの時代を行ったり来たりする構成が、ちょうどテニスの試合を観戦しながらボールを目で追うごとく、目まぐるしく観客の頭の中で交差する。物語そのものは、ジョニー・デップ(「ダーク・シャドウ」)演じる幼い頃に遭遇した悲しい事件への復讐をもくろむ悪霊ハンターのトントが、そのスピリチュアルな力で死の一歩手前のアーミー・ハマー(「J・エドガー」)演じるジョン・リードを救う。正義感の強いリードは、目的を達成するためなら手段を選ばぬトントと衝突するも、愛する者を奪われたことで豹変、マスクを装着し「ローン・レンジャー」と名乗り、トントと一緒に巨悪へ挑む。劇中、白人がアメリカの原住民をガトリング・ガンで虐殺するシーンも登場し、シリアスな問題提起を含む反面、ローン・レンジャーの愛馬シルバーなどはコミカルに描かれており、そのあたりへ「パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズ」のデップとゴア・ヴァービンスキー(「ランゴ」)監督ら主要スタッフが再びタッグを組んだ作品であることを覗(うかが)わせる。また、2時間半にわたる物語は、セルジオ・レオーネ(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」)監督の「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年)」や「ウエスタン(1968年)」からロマン・ポランスキー(「初めての告白」)監督の「チャイナタウン(1974年)」まで、様々な映画のパロディーの連続だ。ただ、一部のマニアックなファンを除いて、たぶんこれらのパロディーが通じるとは思えない。どことなくスティーヴン・スピルバーグの「1941(1979年)」を思い起こさせる感もある「ローン・レンジャー」だが、封切り当初は評判の悪かった「1941」が後年見直されたごとく、本作も20年後は評価が上がる可能性だって大だろう。好き嫌いを別にすれば、映画として良くできた1作であることは間違いない。



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(2013年8月)

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