お国柄


 アメリカは日本と違って、多種多様の民族から成り立っています。それだけに、各民族と引っかけた小咄(ジョーク)も少なくありません。たとえば、間抜けで少し頭の回転が鈍いポーランド人と引っかけた「ポーリッシュ・ジョーク」など、1つのカテゴリーにまでなっているぐらいです。

 「ポーランド人がポップコーンを作る場合、何人の人間を必要とするか知ってるかい?」
 「いいや・・・・・・何人だい?」
 「5人必要なんだ」
 「そりゃまた、どうして?」
 「まず、1人がポップコーンの入ったフライパンを持つだろう。そして、残りの4人がストーブ(ガスレンジ)の両側へ2人づつ回り、それを揺らすのさ」

 といった具合です。また、同じようなパターンでこういうのもあります。

 「ポーランド人が電球を交換する場合、何人の人間を必要とする?」
 「わからない」
 「答は2人だ」
 「なぜだい?」
 「1人が椅子の上に立って電球をつかむ。そして、もう1人がその椅子を回すってわけだよ」

 さらにスケールが大きくなると、

 「ポーランド人が家の外壁を塗り替える場合、何人の人間を必要とする?」
 「何人だい?」
 「答は4,001人だ」
 「なぜ?」
 「1人が刷毛を持って立ち、そして4,000人が家を持ち上げてぐるぐる回す」

 あるいは、もっとシンプルなパターンで、

 「ポーランド人は書類鞄(ブリーフケース)に何を入れているか知ってるかい?」
 「いいや」
 「下着(ブリーフ)さ」

 こういうのもあります。

 ポーランドから移民してきた青年が空港に着きました。ホテルへ行きたいのですが、ちゃんと英語を喋れません。それを知られたくないばかりに、青年は思いきり気取ってタクシーの運転手へ、
 「きみ、すぐに『イムカ・ホテル』へやってくれたまえ」
 「お客さん、ポーランド人だね?」運転手はニヤリと笑い、「だいじょうぶだよ。イムカじゃなくて、『ワイ・エム・シー・エー・ホテル』って読むんだ。すぐ近くだからね。連れてってあげるよ」
 ポーランド人であることを即座に見破られた青年は一念発起し、それから脇目もふらず英語の勉強へ没頭しました。そして2年後、彼がとある店の前に現われます。完璧なコーディネイトの洋服と洗練された身のこなしで店員に近づくと、完璧なアクセントの英語で、
 「ハロー。そうだな、まずツナとポテトのサンドイッチを1つ貰おうか。それからコークも1つお願いしたいね」
 「お客さん、ポーランド人だね?」店員はニヤリと笑い、「あんたの英語は完璧さ。でも、あいにくうちは金物屋なんでね・・・」

 イタリア人のお国柄。

 女性を引っかける為に行列を作る。

 スコットランド人のお国柄。

 どちらが長く水に潜っていられるかで1ペンスの賭をした2人のスコットランド人・・・・・・さて、その結果は?
 2人とも溺死しました。

 やはりスコットランド人の小咄(ジョーク)で、

 あるスコットランド人が宝くじを2枚買いました。そのうち1枚は1等に当選しました。さっそく友人がお祝いに駆けつけると、スコットランド人は哀しそうな顔をしています。理由を聞くと・・・・・・
 「なんで2枚も宝くじを買ってしまったんだろう?」

 プエルトリコ人の場合、

質問:「プエルトリコ人の医者が少ない理由は?」
答:「だって、スプレーで処方箋は書けないだろ?」

 次は朝鮮人です。

 数人の朝鮮人が、こんな話をしていました。
 「我々は、何かというとすぐ日本人のせいにしてしまう」
 「うむ、その通りだ。いったいなぜなんだろう?」
 「私もわからない。なぜ日本人のせいにしてしまうのだろう?」
 答が出ないまま、朝鮮人たちはしばらく話し合いました。
 そして次の瞬間、全員が同時に叫びます。
 「日本人のせいだ!」

 また、特定の民族ばかりでなくドイツや日本、それぞれのお国柄を比較した次のような小咄(ジョーク)もあります。

 客船が定員オーバーで沈みそうになった結果、乗客の何人かは海へ飛び込まなくてはならなくなりました。そこで、甲板へ出た船長が、まずドイツ人のグループを見つけて言います。
 「みなさん、これは規則です。飛び込んで下さい!」
 次にイタリア人のグループを見つけた船長が、
 「みなさん、これは名誉なことです。さあ、飛び込みましょう!」
 続いてフランス人のグループへ、
 「飛び込まないで下さい!」
 最後に日本人のグループへ、
 「みなさん、周りの人たちも、みんな飛び込んでいますよ!」
 こうして、乗客の数こそ減りましたが、客船は沈むことなく目的地に着いたのです。

 やはり、客船とお国柄に関連した小咄(ジョーク)で、

 ある時、大型客船が沈没し、それぞれ男2人と女1人の組み合わせで各国の人々が無人島へと流れつきました。さあ、その島ではいったい何が起こったのでしょう?
 ドイツ人・・・・・・女は男の1人と結婚し、もう1人の男が戸籍係を務める。
 イタリア人・・・・・・男2人が女をめぐって争い続ける。
 フランス人・・・・・・女は男の1人と結婚し、もう1人の男と浮気をする。
 オランダ人・・・・・・男2人はゲイだったので結婚し、女は無視される。
 アメリカ人・・・・・・女は男の1人と結婚して子供が生まれた後離婚、親権を争うためもう1人の男へ弁護士役を頼む。
 ロシア人・・・・・・女は愛していないほうの男と結婚し、果てしなく嘆き悲しむ。
 ブラジル人・・・・・・3人で楽しそうにカーニバルを始め、飽きることなく踊り続ける。
 日本人・・・・・・男2人は女をどう扱ったらいいか、それぞれ携帯電話で東京の本社へ問い合わせる。

 さらに各国の幸福感を比べてみると、それぞれのお国柄がよくわかります。

 イタリア人の幸福とは、愛人とパスタを食べながらサッカーを見ている時。
 イギリス人の幸福とは、上手いブラックジョークが決まった時。
 ドイツ人の幸福とは、計画通り物事が運んだ時。
 スペイン人の幸福とは、美味しい物を食べてのんびり昼寝をしている時。
 日本人の幸福とは、さっさと食事を終えて再び働き始めた時。
 ロシア人の幸福とは、部屋の中へ踏み込んできた秘密警察が人違いに気づいて帰った時。

 もっと端的に何をしたいか考えてみると話は簡単です。

 学びたいのならロンドンへ行きなさい。
 食べたいのならパリへ行きなさい。
 着たいのならミラノへ行きなさい。
 聴きたいのならウィーンへ行きなさい。
 踊りたいのならリオへ行きなさい。
 稼ぎたいのなら東京へ行きなさい。
 死にたいのならバグダッドへ行きなさい。

 理想は、

質問:「世界で一番幸せな男は?」
答:「アメリカの家に住み、イギリスの給料をもらい、中国の食事をとり、日本人の妻を持つ男さ」
質問:「じゃあ、世界で一番不幸な男は?」
答:「日本の家に住み、中国の給料をもらい、イギリスの食事をとり、アメリカ人の妻を持つ男さ」

 浮気現場の対処のし方だって、お国柄が出てきます。いつもより早く会社から帰ってみると、裸の妻が見知らぬ男とベッドの上で抱き合っていました。こんな場合、各国の人は?

 ドイツ人は、男にしかるべき法的処置をとらせてもらうと言います。
 フランス人は、自分も服を脱ぎ始めます。
 アメリカ人は、男を射殺します。
 日本人は、正式に紹介されるまで名刺を持って待ちます。

 もし5人集まれば、どうなるでしょう?

 フランス人は同時に喋りだします。
 ドイツ人は自分の国の政治について話します。
 日本人は5人集まることが出来ません。少なくとも3人は忙しいから。

 研究に対する姿勢も、国によって違います。

 英国人、フランス人、日本人の動物学の権威が、アフリカのサバンナで3ケ月にわたってアフリカ象の生態を研究しました。帰国後それぞれが、その成果をもとに本を書きました。英国人は「アフリカ象の生態」、フランス人は「アフリカ象のセックス」、そして日本人は「アフリカ象から見た日本人」という題(タイトル)でした。

 では、考古学者を比べてみましょう。

 イギリスの考古学者は、地下200メートルの遺跡から古い銅とケーブルを発掘し、彼らの祖先が2,000年前に電話を使っていたと結論付けました。
 フランスの考古学者は、地下300メートルまで掘って同じような素材を発掘し、彼らの祖先が3,000年前にハイテクな遠隔通話システムを使用していたと結論付けました。
 エジプトの考古学者は、ギザのピラミットの下の砂漠を500メートル掘ったが何も見つからず、彼らの祖先が5,000年前すでに携帯電話を使っていたと結論付けました。

 アダムとイブを巡っても、

 イギリス人、フランス人、ロシア人の3人が連れそって美術館を訪れました。エデンの園にいるアダムとイブの絵画を見て、まずイギリス人が言います。
 「この穏やかな表情といい、満ち足りた顔といい、彼らはイギリス人だな!」
 それを聞いたフランス人が、
 「いやいや、2人とも裸でしかも美しい、ぜったいフランス人さ!」
 するとロシア人が、
 「ニュート(違うね)。服もない、家もない、食べる物といえばリンゴだけ、まして2人はここを楽園と言われて信じている。間違いなくロシア人だよ!」

 旅行中のエピソードです。

 インド人、アラブ人、アイルランド人の3人が旅をしていました。今晩の宿がなく途方に暮れながらしばらく歩くうち、彼らは小さな灯を見つけます。人里離れた小さな一軒家です。3人が宿を求めると、主人は泊まってもらっていいが、あいにく家が狭いため、1人は納屋で寝てもらうしかないと言いました。相談の結果、インド人が納屋に寝ることになり、しばらく経ってからのことです。ノックの音がしてドアを開けると、そこにはインド人が立っていました。
 「あの納屋には牛がいますね」と、インド人は申し訳なさそうに言います。「私の宗教で牛は神聖な生き物です。とても一緒に眠ることなど出来ません」
 しかたないので、アラブ人が納屋で寝ることになり、しばらく経ってからのことです。再びノックの音がしてドアを開けると、そこにはアラブ人が立っていました。
 「あの納屋には豚がいますな」と、アラブ人は困った顔で、「私の宗教で豚は不浄な生き物です。とても一緒に眠ることなど出来ません」
 しかたないので、アイルランド人が納屋に寝ることになり、しばらく経ってからのことです。三度(みたび)ノックの音がしてドアを開けると、そこには牛と豚が立っていました。

 イギリス人のジャーナリストがインタビューで、イスラエル人、ポーランド人、アメリカ人、日本人にそれぞれ同じ質問をした時の答です。

ジャーナリスト:「失礼ですが、食肉の不足について貴方のご意見をお聞かせ願えますか?」
イスラエル人:「失礼って何ですか?」
ポーランド人:「食肉って何ですか?」
アメリカ人:「不足って何ですか?」
日本人:「意見って何ですか?」

 ドイツ人とイタリア人と日本人がレストランへ行ったとしたら、

 食事の後、彼らはそれぞれ次のように考えます。
 ドイツ人は、割り勘だといくらか?
 イタリア人は、おごってくれた人になんとお礼を言おうか?
 日本人は、3人分払うといくらか?

 その日本人といえば、1つのジョークを聞いて3度笑うというのが定説です。

 1度目は、ジョークを聞いた時。
 2度目は、そのオチを教えてもらった時。
 3度目は、家に帰ってオチの意味が理解できた時。

 あるいは、冒頭のポーランド人のパターンで、

 「1個の電球を取り替えるのに何人の日本人観光客を必要とする?」
 「わからない」
 「11人だよ」
 「なぜ?」
 「1人が電球を交換し、他の10人がその様子を写真に撮るからさ」

 また、日本人をユダヤ人と比較して、こういう問答もあります。

 「ユダヤ人の鼻の穴は、なぜ大きいのかわかるかい?」
 「空気はタダだからさ」
 「じゃあ、日本人の鼻の穴は、なぜ小さいんだい?」
 「空気がタダなので遠慮しているんだ」

 そのユダヤ人の小咄(ジョーク)で、

 「ユダヤ人は、なぜ何年も彷徨(さまよ)ったの?」
 「砂漠に1セント落したからさ」

 各国のベストセラーが発表されました。

・アメリカ:新約聖書
・イスラエル:旧約聖書
・イスラム諸国:コーラン
・日本:漫画
・中国:毛沢東語録
 その結果、世界でもっとも読まれているのはファンタジーばかりであると判明しました。
 ある日の新聞で次のような広告が掲載されました。

 「以下の本を高額で買い取ります。
・ドイツのジョーク集
・イギリスのグルメ紀行
・イタリア英雄戦記
・アメリカ紳士列伝
・ポーランド人の英知
・地球に優しい中国
・史実『日本の残虐な君主』
・近代科学『韓国人の貢献』」
 しかし、現実にそんな本は見つかりませんでした。
 アメリカと日本と中国の政治家が、それぞれ「核の脅威はさほど深刻ではない」というレポートを作成しました。

・アメリカのレポート:「世界一の軍事大国であるわが国へ核兵器を使用してくる国は、現実的にゼロに近い」
・日本のレポート:「アメリカの核の傘に護られているわが国へ核兵器を使用してくる国は、現実的にゼロに近い」
・中国のレポート:「核兵器一発で100万人が死ぬと仮定すると、100発落ちてもまだ12億人残る」
 各国の政治家が集まって「どうしたら日本を怒らせることが出来るか」を話し合いました。

 まず中国の政治家が、
 「わが国は潜水艦で日本の領海を侵犯した。それでも彼らは潜水艦を攻撃してこなかった」
 続いて韓国の政治家が、
 「わが国は竹島を占領した。それでも日本は攻撃してこない」
 さらにロシアの政治が、
 「わが国はもう長きにわたって北方の島々を占拠している。それでも日本は攻撃してこない」
 それらの話を黙って聞いていた北朝鮮の政治家が、笑いながら言います。
 「そんなこと簡単だ。われわれが日本に核兵器を使おう。そうすれば、さすがの日本も怒るさ」
 すると、アメリカの政治家が首を横に振りながら、
 「無駄だね。それは、もう2回もやったもの」と溜め息をつきました。
 ヨーロッパの女性が日本人男性にしてほしくない会話。

3位 野球の話
2位 会社の話
1位 会社で野球をした話
 中国人と日本人の会話。

中国人:「自分の意見を絶対に正しいと思うのは愚かな人間だよ」
日本人:「ところで、きみがいま言ったことは正しいと思うかい?」
中国人:「もちろん、絶対に正しい」
 日本人と中国人が殴りあいの喧嘩をしていた時のことです。

 駆けつけた警官が仲介に入ろうとしたら、中国人が口を開きます。
 「とにかく滅茶苦茶な話なんですよ。そこの生意気な日本人が、わたしに殴り返してきたのが喧嘩の発端なんです」
 イギリス人と中国人がドッグ・ショーで知り合いました。

イギリス人:「熱心に見てますね。犬はお好きですか?」
中国人:「もちろんですよ。家族もみんな大好きなんです」
イギリス人:「ほう。今はなにか飼われてますか?」
中国人:「ここに出るような犬は高くてとても手が出ません」
イギリス人:「よろしければうちの仔犬をわけて差し上げましょう。もちろん血統書付ですよ」
中国人:「そんなもったいない! 良いんですか?」
イギリス人:「ええ、珍しい種類なのでみなさんにこの犬の素晴らしさを知って欲しいのです」
 しばらくして 国人からイギリス人へお礼の手紙が届き、そこには、「ありがとう! とても美味しかった。でも、家族全員には足りなかったかな」と書かれていました。
 東洋人を判別する方法 その1

 向こうから東洋人が歩いてくる場合、
 ニヤニヤ笑いながらすり寄ってくるのは中国人。
 目をそらして距離をとるのは日本人。
 殴りかかってくるのは韓国人。
 東洋人を判別する方法 その2

 自分の国の悪口を言うのが日本人。
 日本人の悪口を言うのが韓国人。
 日本人と韓国人の悪口を言うのが中国人。
 東洋人を判別する方法 その3

 恩には恩、仇には仇で返すのが中国人。
 恩には恩、仇にも恩で返すのが日本人。
 恩にも仇、仇にも仇で返すのが韓国人。
 最後に新製品が世に流通するまでの4ステップを上げておきましょう。

1.アメリカの企業が新製品を開発。
2.ロシア人が同じ物を30年前に考え出していたと主張。
3.日本人がアメリカ製を上回る品質の物を作って輸出開始。
4.中国人が日本製を真似た偽物を作る。


筆者から一言 

「お国柄」の一部は拙著「9ケ月+21日世界一周(1987年)」からの抜粋ですが、その原案はパブリック・ドメインであり、著作権の対象となりません。