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(1996年5月16日)          




レイノルズの変身

一時、最も観客を動員できるスターとして活躍したバート・レイノルズ("キャノンボールラン")は、デミ・ムーアの最新作“素顔のままで”で恥も外聞もかなぐり捨て、長年愛用してきたカツラまで取り外した、文字どおりの裸の演技を見せています。主演のムーアが稼ぐ1、200万ドルという破格のギャラとは比べ物にならない20万ドルという安い出演料ながら、今までのマッチョでダンディーなイメージを捨て去り、以前とは違う汚れ役に挑む彼のカムバックへ賭ける情熱が伝わってきます。その是非は映画が公開される7月まで待たないとわかりませんが、今までもスランプや離婚という数々の危機を乗り越えて生き残ってきたレイノルズのこと、今回も華麗なる(?)変身を見せてくれるかも・・・・・・





ピンチ・ヒッター

ウェスト・ハリウッドにある有名なクラブ“モンキー・バー”で催されたゲイリー・マーシャル監督("プリテイー・ウーマン")の新著“可笑しい時には起こして”の発刊記念パーテイーには、スピルバーグ監督とドリームワークス・スタジオを創設した元デズニー・スタジオのボス、ジェフリー・キャッツェンバーグ、そしてジャックリーン・ビセット、ボー・デレック、ジョージ・ハミルトン等のスターが出席しました。司会役を務めるはずの、妹でやはり映画監督のペニー・マーシャル("ビッグ")が、ウィットニー・ヒューストンとデンゼル・ワシントン("クリムソン・タイド")主演の新作“天使の贈りもの”の製作準備でニューヨークから戻れなくなり、昔ペニーがTV女優の頃にゲイリーの演出でヒットした番組“ロバーンとシャーリー”の共演者だったシンディー・ウィリアムスが代役を務めました。コメディーの天才といわれるゲーリーの本、面白いエピソードで一杯です。
 

魔女狩り

現在撮影中の“クルーシブル”は、今世紀初頭マサチューセッツ州セーラムで実際に起きた、魔女狩りの果て20人がリンチされるという事件をテーマにした物語です。主演のダニエル・デイ・ルイス("マイ・レフトフット”でアカデミー賞受賞)とウィノーナ・ライダーは、清教徒時代の人間心理を把握した上での役作りに懸命で、アーサー・ミラー原作の登場人物へ少しでも近ずこうと、自分が演じる人物の墓参りをしたり薪割りをしたり大変な努力中。ホッグ島に建設されたセットは、その時代の家屋、居酒屋、集会所など細かく時代考証された街が作られ、通りは牛や馬、豚の他、当時の衣装をまとった何百人というエキストラが行き交うと、さながらタイムトリップの世界です。

左下の写真は“クルーシブル”の撮影風景で、右が主演のダニエル・デイ・ルイス





X世代のニュー・バットマン

“バットマン”シリーズの次回作“バットマンとロビン”は、主演、助演すべてが20代の若手スター達で占められています。まず、マイケル・キートン、バル・キルマーから主役の座を継承した三代目バットマン役は、現在最も人気のあるTV番組“ER(救急病室)”の男性的な医者役で一躍スターとなったジョージ・クルーニー(じつは30代)、相棒のロビンには前作で大好評を博した25歳のクリス・オダネル、そして今回初登場の悪役ポイスン・アイビーに抜擢されたのは、“パルプ・フィクション”でのダンス・シーンが光った25歳のユマ・サーマンで、とてもセクシーな衣装をまとい観客を魅了します。そこへ、“クルーレス”で突然スターの仲間入りをし、前回に続いてメガホンをとるジョエル・シューマーカー監督が「今、最高にクールで乗ってる若手女優」と太鼓判を押す19歳のアリシア・シルバーストーンがバットガールとして加わり、まさに“ジェネレーションX映画”と呼べる作品になりつつあります。




(1996年5月16日)

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