ジェームズ・ボンド・シリーズ

−小説リスト−


原作者のイアン・フレミングはオリジナル・シリーズ(ギルドローズ出版社刊)14作を残して死去、その後、フレミング未亡人とギルドローズ出版社の依頼を請けたジョン・ガードナーが15作目以降を引き継ぎます。最初は3作契約で始まったガードナーの新ボンド・シリーズも、好評のうちに作を重ね、今やシリーズ全作の過半数を占めるほどです。

カジノ・ロワイヤル 死ぬのは奴らだ ムーンレイカー ダイヤモンドは永遠に ロシアより愛をこめて 女王陛下の007号 007号は二度死ぬ

1. 「カジノ・ロワイヤル」(1953年)
"Casino Royale"
* 初期のアメリカ版は“You Asked
 for It”と改題
* バリー・ネルソン主演でTV映画化
* デビッド・ニーブン、ピーター・
 セラーズ主演で映画化
* ダニエル・クレイグ主演で映画化
2. 「死ぬのは奴らだ」(1954年)
"Live and Let Die"
* ショーン・コネリー主演で映画化
3. 「ムーンレイカー」(1955年)
"Moonraker"
* ロジャー・ムーア主演で映画化
4. 「ダイヤモンドは永遠に」(1956年)
"Diamonds are Forever"
* ショーン・コネリー主演で映画化
5. 「ロシアから愛をこめて」(1957年)
"From Russia with Love"
* ショーン・コネリー主演で映画化
6. 「ドクター・ノー」(1958年)
"Dr. No"
* ショーン・コネリー主演で映画化
7. 「ゴールドフィンガー」(1956年)
"Goldfinger"
* ショーン・コネリー主演で映画化
8. 「007号の冒険」(1960年)
"For Your Eyes Only"
* 「バラと拳銃」、「読後焼却すべし」、
 「ナッソーの夜」、「危険」、「珍魚
 ヒルデブランド」より成る短編集
* ロジャー・ムーア主演で映画化
9. 「サンダーボール作戦」(1961年)
"Thunderball"
* ショーン・コネリー主演で映画化
*“Never Say Never Again”と題し、
 同じくショーン・コネリー主演で
 再映画化
10. 「わたしを愛したスパイ」(1961年)
"The Spy Who Loved Me"
* ロジャー・ムーア主演で映画化
11. 「女王陛下の007号」(1963年)
"On Her Majesty's Secret Service"
* ジョージ・レーセンビー主演で映画化
12. 「007号は二度死ぬ」(1964年)
"You Only Live Twice"
* ショーン・コネリー主演で映画化
13. 「007号/黄金の銃を持つ男」(1965年)
"The Man with the Golden Gun"
* ロジャー・ムーア主演で映画化
14. 「007号/ベルリン脱出」(1965年)
"Octopussy and Living Daylights"
* 「007号/ベルリン脱出」、
 「007号の商略」、「007号の
 追求」、「危険」より成る短編集
* 文庫版は後に「オクトパシー」と改題
* 「ベルリン脱出」がティモシー・ダル
 トン主演で、「007号の商略」が
 ロジャー・ムーア主演で映画化
15. 「メルトダウン作戦」(1981年)
"License Renewed"
16. 「スペクターの逆襲」(1982年)
"For Special Services"
17. 「アイスブレーカー」(1983年)
"Icebreaker"
18. 「独立戦争ゲーム」(1984年)
"Role of Honor"
19. 「不死身な奴はいない」(1986年)
"Nobody Lives Forever"
20. 「覚悟はいいかね、ボンド君」(1987年)
"No Deals, Mr. Bond"
21. 「スコーピアスの謎」(1988年)
"Scorpius"
22. 「消されたライセンス」(1989年)
"License to Kill"
* ティモシー・ダルトン主演
 による同名映画の小説化
23. 「ミンサザイ作戦 準備完了」(1989年)
"Win, Lose or Die"
シー・ファイアー ゴールデンアイ
24. 「紳士らしく死ね」(1990年)
"Brokenclaw"
25. 「バーバロッサから来た男」(1991年)
"The Man from Barbarossa"
26. 「死は永遠に」
27. 「ネバー・センド・フラワーズ」(1993年)
"Never Send Flowers"
28. 「シー・ファイアー」(1994年)
"Sea Fire"
29. 「ゴールデンアイ」(1995年)
"Goldeneye"
* ピアース・ブロズナン主演
 による同名映画の小説化
30. 「ゴールド」(1996年)
"Gold"
* アメリカ版は“Gold Fall”と改題




ジェームズ・ボンド関連ノンフィクション


1. 「ダイヤモンド密輸作戦」(1957年)
"Diamond Smugglers"
イアン・フレミング著
2. 「007号/世界を行く」(1963年)
"Thrilling Cities"
イアン・フレミング著
3. 「続007号/世界を行く」(1963年)
"Thrilling Cities"
イアン・フレミング著
4. 「ジェイムズ・ボンド白書」(1965年)
"The James Bond Dossier"
キングズレイ・エイミス著
5. 「007専科」(1965年)
"For Bond Lovers Only"
シェルダン・レーン著
6. 「007/ジェームズ・ボンド報告」(1965年)
"007, James Bond Report"
O・F・スネリング著
7. 「女王陛下の騎士」(1966年)
"The Life of Ian Fleming"
ジョン・ピアースン
(キングズレイ・エイミス)著
*“Goldeneye”と題し、チャー
 ルズ・ダンス主演でTV映画化 




ジェームズ・ボンド関連フィクション


イアン・フレミング亡き後、ジョン・ガードナー以外の作家が書いたボンド・シリーズも何冊か出版されています。それらの内容は、どれも作者が“ボンド・マニア”であることはわかりますが、“ジェームス・ボンド小説”としてフレミングやガードナーの正統派とは比較になりません。しかし、パロディーとして読むなら、それなりの面白さがあるでしょう。なお、最近このレースへ加わったレイモンド・ベンソンは、かなりいい線だと思いきや、ガードナーに代わって彼が“トゥモロー・ネバー・ダイ”を小説化しました。当然ながら、そこへ至るまでには作家当人達ばかりか、ボンド映画のほとんどをプロデュースしてきたブロッコリー一派や映画会社とギルドローズ出版社の思惑も絡むはずです。その経緯(いきさつ)のほうが、ひょっとしてスリリングなのでは?

1. 「007/孫大佐」(1968年)
"The Colonel Sun"
ロバート・マーカム
(キングズレイ・エイミス)著
2. 「ジェイムズ・ボンド伝」(1973年)
"James Bond/The Authorised
Biography of 007"

ジョン・ピアースン著
3. 「新・私を愛したスパイ」(1977年)
"James Bond/The Spy
Who Loved Me"

クリストファー・ウッド著
* 映画「私を愛したスパイ」の小説化
4. 「007とムーンレイカー」(1979年)
"James Bond and Moonraker"
クリストファー・ウッド著
* 映画「ムーンレイカー」の小説化
5. 「ブラスト・フロム・ザ・パスト」(1996年)
"Blast from the Past"
レイモンド・ベンソン著
* 短編小説
6. 「ゼロ・マイナス・テン」(1997年)
"Zero Minus Ten"
レイモンド・ベンソン著
7. 「トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997年)
"Tomorrow Never Dies"
レイモンド・ベンソン著
* ピアース・ブロズナン主演
 による同名映画の小説化
8. 「ファクト・オブ・デス」(1998年)
"The Facts of Death"
レイモンド・ベンソン著


(このページのデータは2006年11月に更新されています)



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