| コルト社で生産されている自動拳銃の基本となるもので、ベルギーFN社のブローニング銃器設計家として知られるJ・M・ブローニングにより設計され、1911年3月21日に米軍が制式採用し、M1911と名づけられた。以来、「コルト・ガバメント(官給品コルト)」や「GIコルト」の名で広く親しまれている。 |
| M1911の作動は、発射の反動(ガス圧)を利用する。発射による火薬ガスが弾丸を進める反面、薬莢を後方に押し出し、この反動と同時に、銃身は遊底と一体となって僅かに後退した後、遊底と銃身のロックが解かれ、遊底だけ更に後退する。後退した遊底は、空薬莢を排出しながら撃鉄を起こしてロックすると再び前進、新しい実包を弾倉から薬室へ送り込むのである。 |
| M1911は第一次大戦終戦までに約45万丁が生産され、1922年グリップ・セーフティ(握把安全装置)、引金、照星などを改良してM1911A1となり、現在も米陸軍をはじめ陸上自衛隊ほか各国で採用されている。また、これまでM1911のライセンス生産や非合法なコピーを生産した国も数多く、意外なところでは第二次大戦前に日本のシンガー・ミシンでライセンス生産を行う時期があった。 |
| 最近は、M1911へブローニングのハイパワー以来、すっかり定着したダブルの弾倉(14発)を採り入れて成功した米パラ・オードナンス社が、M1911ベースの製品開発に意欲的だ。同社のダブル・アクション・タイプは弾装こそオーソドックスなシングル(7発)ながら、ガン&アモ誌の「2000年度ハンドガン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、翌2001年も装弾数6発の小型版を出したのが注目されている。
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| アンクル・マイクズ社サイドキック・ヒップホルスター。 |