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(2016年１月)
by Jason Fry (Author) and Kemp Remillard (Illustrator)
Star Wars: The Force Awakens
Incredible Cross-Section
−スター･ウォーズ／フォースの覚醒･
インクレディブル･クロスセクション−
｢スター･ウォーズ･シリーズ｣で登場する様々な乗り物は、映画の中でももっとも興味深い要素の一つです。現在、興行新記録をどんどん塗り替えながら上映中のシリーズ７作目となる｢スター･ウォーズ／フォースの覚醒｣の場合、これまでのミレニアムファルコン号をはじめＸウィングやTIEファイターなどが登場するのはもとより、予告編でお馴染みのレイのスピーダーといった新しい乗り物もデビューします。そういった新作で登場する新旧の乗り物をイラストで図解したのが本著です。カイロ･ケンのコマンダー･シャトルは着陸の時、翼を折りたたむところがユニークだし、ミレニアムファルコン号も本作では｢ジェダイの復讐｣のときと微妙に違っています。ＸウィングやTIEファイターなども、その点は変わりません。30年を経て外観および性能がアップグレードされていないほうが不自然でしょう。そういう意味では、本著を過去のイラスト集と比較してみると面白いと思います。
わずか47頁で12種類の乗り物しか紹介していませんが、それぞれの詳細の解説とか画像の質はかなりなものです。｢はじめに｣では基本的な技術関連の解説が含まれており、エネルギー･ウェポン、シールド、ハイパードライブとは何かをわかりやすく教えてくれます。また、本著の最後では12種類の乗り物すべてが両開きの頁へ並べられているのも親切です。もし、｢スター･ウォーズ｣の乗り物へ興味のある方であれば、本著の購入を考えられてもいいのではないでしょうか？
３Ｄで描かれたアートはどれも素晴らしく、それぞれの乗り物のパーツも詳しく説明されています。ちなみに、本著で紹介されているのがストームトルーパー･トランスポート、ポーのＸウィング、コマンド･シャトル、ファイナライザー、レイのスピーダー、TIEファイター、SF TIEファイター、クォードジャンパー、ミレニアムファルコン号、ハンのフライター、反乱軍トランスポート、スノー･スピーダーの12種類です。
以上は目次頁と乗り物５種類のサンプル頁ですが、だいたいのイメージはおわかりいただけますでしょうか？ ただ、実物はこれらと比較にならない迫力です。ともあれ、映画の中だと束の間しか登場しないこれらの乗り物がじっくりと眺められます。｢スター･ウォーズ／フォースの覚醒･視覚辞書｣とも呼べる本著は、ファンなら１冊持っていたいところです。そして、もしあなたが以前の同じような本をお持ちでしたら、ＸウィングやTIEファイター、そしてミレニアムファルコン号の昔と今を比べてみるのも面白いと思います。
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(2016年１月)
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