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ハリウッド・ベスト10

(2019年3月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"How To Train Your Dragon: The Hidden World"
(ユニバーサル)
                 アニメ
邦題: 「ヒックとドラゴン 聖地への冒険
ジェイ・バルシェル、アメリカ・フェレーラ、
F・ジマーレイ・エイブラハム、ケイト・ブランシェット、
ジェラルド・バトラー、クレイグ・ファーガソン(声優)

週末興業成績/総売上:   5,502万ドル/5,752万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,259館/1週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Alita: Battle Angel"(20世紀フォックス)映画評はここをクリックして下さい SF
ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、
ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、
エド・スクライン、ジャッキー・アール・ヘイリー主演

週末興業成績/総売上:   1,234万ドル/6,102万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,802館/2週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The LEGO Movie 2: The Second Part"
(ワーナーブラザーズ)
             アニメ
クリス・プラット、エリザベス・バンクス、
ウィル・アーネット、ティファニー・ハディッシュ、
ウィル・ファレル、ジョナ・ヒル(声優)

週末興業成績/総売上:    968万ドル/8,329万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,833館/3週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Fighting with My Family"(MGM)      コメディー
フローレンス・ピュー、ドウェイン・ジョンソン、
レナ・ヘディ、ヴィンス・ヴォーン主演

週末興業成績/総売上:    781万ドル/803万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,711館/2週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Isn't It Romantic"(ワーナーブラザーズ/
ニューライン)
                   コメディー
レベル・ウィルソン主演

週末興業成績/総売上:    712万ドル/3,338万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,444館/2週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"What Men Want"(パラマウント)        ドラマ
タラジ・P・ヘンソン、トレイシー・モーガン主演

週末興業成績/総売上:    525万ドル/4,294万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,389館/3週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Happy Death Day 2U"(ユニバーサル)   ホラー
ジェシカ・ロース、イズラエル・ブルサード主演

週末興業成績/総売上:    489万ドル/2,151万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,212館/2週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Cold Pursuit"(ライオンズゲート/サミット)アクション・ドラマ
リーアム・ニーソン、エミー・ロッサム、
ローラ・ダーン主演

週末興業成績/総売上:    321万ドル/2,700万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,320館/3週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Upside"(STX)              コメディー
ブライアン・クランストン、ケヴィン・ハート、
ニコール・キッドマン主演

週末興業成績/総売上:    318万ドル/9,971万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,148館/7週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Run the Race"(ロードサイド・アトラクション)
エヴァン・ホファー、ケルシー・ラインハート、 ドラマ
クリストファー・ポラーハ、フランシス・フィッシャー主演

週末興業成績/総売上:    216万ドル/216万ドル
劇場数/現在までの上映期間:  853館/1週間



お先に失礼!

日本公開に先がけ、「ハリウッド最前線」
がお届けする、いま話題の映画レポート


 
Alita: Battle Angel
アリータ:バトル・エンジェル

画像による索引
ジェームズ・キャメロンのプロデュースおよび脚本、そしてロバート・ロドリゲスの監督というだけで多くの映画ファンが期待していた「アリータ:バトル・エンジェル」ながら、いざ蓋を開けてみると筋書(プロット)は混乱していたり、A級(リスト)俳優の無駄遣いが目立つ。ご存知のとおり原作は木城ゆきとによる1990年代の日本の漫画「銃夢」で、ローサ・サラザール演じる主人公アリータ(原作ではガリィ)をクリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリと3人のオスカー俳優が盛り立てている。では、いったい何がいけなかったのかといえば、特定の白人以外のキャラクターへ白人を起用した「ホワイトウォッシング」を含め、問題だらけだ。キャメロンとロドリゲスが陣頭指揮をとっているだけあって、目を見張るような3Dの映像やビデオゲーム・タイプの超クールなアクション・シーンだけは素晴らしいが、肝心なアリータのキャラクターはその特殊なアイデンティティーを除くと混合物にすぎない。一連の「ターミネーター」へ「ブレードランナー」と「トータル・リコール」を加え、「A.I.」を少々、「ローラーボール」をたっぷり、そこに「ゴースト・イン・ザ・シェル」と「ロボコップ」と「フランケンシュタイン」と「トゥルーマン・ショー」の調味料を振りかけると、はい出来上がり! 映画の背景も、これまでお馴染みのパターンだ。本作の場合、破壊的な長い戦争が終わった後の26世紀、アイアン・シティーのゴミ捨て場で幕は開く。サイバー医のドクター・ダイソン・イド(ヴァルツ)がゴミ捨て場で見つけた頭部だけのサイボーグを自らの診療所へ持ち帰り、亡き娘のものであったボディーを使ってサイボーグを再生する。しかし、サイボーグが記憶を失くしているため、ドクターは娘の名前を取って彼女をアリータと名づけることにした。こうして物語が展開してゆくうち、アリータには非凡の戦闘能力があるとわかるいっぽう、男へはうぶな彼女がヒューゴ(キーアン・ジョンソン)に魅かれ、そこからモーターボールへの参戦に繋がってゆく。このヒューゴの存在は脚本の矛盾がいろいろある中でも目立つ。あとコネリー演じるチレンは元ドクター・イドの妻で、娘が死んで以来、良人を捨て、ベクター(アリ)と一緒にいる。ベクターはアイアン・シティーを牛耳っているのだが、その彼自身も・・・・・・これらのキャラクターは物語が展開すればするほど、ますます突拍子もなくなってくる。彼らを含むアイアン・シティーの住人は、誰もがいつか上空へ浮かぶ空中都市ザレムに行くことを夢見ており、アイアン・シティー全体がいわばザレムの奴隷の集合体なのだ。そして、アイアン・シティーからザレムへ行く唯一の方法はモーターボールで勝つことであった。冒頭でも書いたように、モーターボールばかりでなく本作全編を通して戦闘シーンが多く登場し、それらの映像は素晴らしい反面、他のシーンがつまらない。キャメロンは続編を製作するつもりかどうか知らないが、もし製作するなら、今の突拍子もない筋書(プロット)はもう少しまとまってゆくのだろう。



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(2019年3月)

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