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(2019年3月)          




ハミルトン復帰

「T2」の愛称で親しまれるアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作「ターミネーター2(1991年)」、その正統な続編ともいえる「ターミネーター:ダーク・フェイト」が、シリーズを離れていたジェームズ・キャメロンとリンダ・ハミルトン(写真)の復帰と共に11月1日の全米公開を予定しています。「正統な続編」というのは、キャメロンが降板してからシリーズ作はあと3本製作されており、それらを含めると本作が2015年の「ターミネーター:新起動/ジェネシス」以来、通算6作目となるのです。ただし、キャメロンはそれら3本を考えず、「T2」の続編として本作の脚本を書いたとか。また、ハミルトンがサラ・コナー役へ復帰したのは26年振りで、その間の1997年から1999年まで彼女と結婚していたキャメロンは、「当時、彼女がどこへ行っても女性のアクション・スターとしての存在感を持っていたように、その熟練した戦士が戻ってくることは大きな意味を持つだろうね。50歳や60歳の男性が悪人を倒している。しかし、女性のためのそれの例がないんだよ」と語っています。キャメロンはもちろんアクション映画で十分なリード女優がいないという点で正しい反面、女性側へ立った彼の意見は他の業界人と少し違います。去年の夏、ワンダーウーマンが興行記録を破ったとき、業界では女性アクション・スターの時代到来といわれながら、キャメロンが考えていたのは、もっと別のタイプでした。それが具体的にどうであれ、キャメロンは「ターミネーター:ダーク・フェイト」のストーリーをいっさい明かしていないので、想像して待つしかありません。ともあれ、ハミルトンがサラ・コナーとして銀幕(シルバー・スクリーン)へ戻ってきたのはワクワクするニュースです。



ブローリンの参加

フランク・ハーバートのSF小説「デューン」をベースとしてデヴィッド・リンチ監督、カイル・マクラクラン主演で映画化された「砂の惑星(1984年)」が、レジェンダリー・エンターテイメントにより再映画化されます。ハーバートの長男で「デューン・シリーズ」の続編や前編小説を執筆したブライアン・ハーバートによると、レジェンダリー・エンターテイメントは「ブレードランナー 2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と契約を交わしました。そして、「デッドプール2(2018年)」などのジョシュ・ブローリン(写真)と「アクアマン(2018年)」のジェイソン・モモアが、このリブート版のキャスト陣へ加わるもようです。物語は通称「デューン」と呼ばれる不老不死の薬物メランジを生産する砂漠の惑星アラキスで巻き起こる覇権争いや革命、混沌などを描いており、アラキスの統治をめぐってハルコネン男爵率いる軍と戦うアトレイデス公爵の息子で主人公のポールを、「君の名前で僕を呼んで(2017年)」のティモシー・シャラメが演じます。ブローリンはアトレイデス家の副官ハレックを演じるらしく、モモアはアトレイデス家の副官で敏腕パイロットのダンカン・アイダホ役を現在交渉中とのことです。また、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊(2017年)」のハビエル・バルデムと「スター・ウォーズ・シリーズ」のオスカー・アイザックも出演交渉へ入ったと報じられています。彼らのほか、「ミッション:インポッシブル・シリーズ」のレベッカ・ファーガソンや「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・シリーズ」のデイブ・バウティスタ、そして「アベンジャーズ・シリーズのステラン・スカルスガルドなどが出演し、今春にヨルダンとブタペストでクランクインの予定です。原作は6作品から成る「デューン・シリーズ」、再映画化だけでなくTVシリーズ化なども含む一大プロジェクトの進行が明らかになっています。



ロビー再び

スーサイド・スクワッド(2016年)」のスピンオフとして企画されていたジャレッド・レト主演のジョーカーとハーレイ・クインのカップルを主人公とした映画の製作は頓挫してしまいました。レト演じるジョーカーは「スーサイド・スクワッド2」へ再登場せず、それにより同作でマーゴット・ロビー(写真)演じるクインも出番なし・・・・・・ところが、今週に入って関係者から、「新しい『スーサイド・スクワッド』へハーレイ・クインの出番はないというのが最新情報ではなかったようです。ジェームズ・ガン監督の『スーサイド・スクワッド』へハーレイ・クインが再登場するのは確実視されています。今年の後半、製作が始まるでしょう」との声も聞かれました。2016年の時点で、「(ハーレイ・クイン役を)永遠に演じたいな。本当に長く演じることができると思うわ。だってこの役って、ず〜っと掘り下げていけるし、発見もいっぱいあるタイプのキャラクターなんだもの」と語ったロビー、まずは2020年2月7日全米公開されるハーレイ・クインが主役の「バーズ・オブ・プレイ」で、そして2021年8月6日全米公開される「スーサイド・スクワッド2」で可愛い悪党ぶりを発揮してくれるはずです。また、「バーズ・オブ・プレイ」ではブラックマスクをユアン・マクレガーが演じることも決まっています。ブラックマスクことローマン・シオニスはゴッサム・シティのギャングのリーダーで、原作コミックだと莫大な財産と企業を手に入れるため、両親を殺害したという過去を持つ悪党です。しかしそれらを全て失い、会社を救ってくれたバットマンことブルース・ウェインを逆恨みしています。その他、ハントレス役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドやブラックキャナリー役のジャーニー・スモレット=ベルら女子ヒーロー集団が活躍するということです。



撮影終了

1977年の「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」から42年、シリーズの終焉を迎えるタイトル未定の「エピソード9」が無事クランクアップしました。いよいよその伝説へ幕を下ろします。監督脚本を務めるのは、全米興行収入ランキング歴代No.1を記録した「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年)」で伝説を受け継ぎ、ルーカス・フィルム社長キャスリーン・ケネディから「私たちが望んでいたありとあらゆる全てをやり遂げてくれた」と絶賛されたJ・J・エイブラムスです。伝説を締めくくるに相応しいエイブラムは、「信じがたいことだが、今日、エピソード9の撮影を終えた。素晴らしい撮影スタッフとキャストへ感謝の言葉もありません。この恩は一生忘れない」と、主人公レイ役のデイジー・リドリー(写真左)、フィン役のジョン・ボイエガ(写真中央)、ポー・ダメロン役のオスカー・アイザック(写真右)の3人が感慨深い表情で抱き合うオフショットを添えて撮影終了の報告をしました。本作へは3人の他、カイロ・レン役のアダム・ドライバーなど主要キャストの続投に加え、「エピソード4」、「エピソード5/帝国の逆襲(1980年)」、「エピソード6/ジェダイの帰還(1983年)」の旧3部作、および「フォースの覚醒」と「スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年)」でルーク・スカイウォーカー役を演じたマーク・ハミルばかりでなく、旧3部作でハン・ソロの悪友ランド・カルリジアン役を演じたビリー・ディー・ウィリアムズも復帰。42年の伝説を締めくくるため欠かせないレイア・オーガナ役は、過去に撮影した未公開映像を使用し、いまは亡きキャリー・フィッシャーが務めるなど最後を描くに相応しいキャストたちが集結しています。12月20日の日米同時公開まで、もう少しの辛抱です。



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