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(2016年12月)          




マコノヒーの新作

ピープル誌の「もっともセクシーな男性」に選ばれたこともあるマシュー・マコノヒー(写真)といえば、「マジック・マイク(2012)年」では男性ストリッパー役で鍛え上げられた肉体美を披露し、その後「ダラス・バイヤーズクラブ(2013年)」ではHIV陽性と診断されたカウボーイ役を務めるため21キロ減量して第86回アカデミー主演男優賞に輝きました。そうかと思えば今月(12月)25日の全米公開を控えた「ゴールド」の役づくりでの太鼓腹とはげ頭という変わり果てた姿が話題となっており、この時は「98キロまで体重を増やしたよ。『ダラス』の時は61キロだった。でも、61キロから98キロになったわけじゃなくて、77キロくらいからの98キロだから、21キロの増量ということだね」と自ら説明しています。スティーヴン・ギャガン(「シリアナ」)が監督を務める同作は、「ゴールド」というタイトルどおり相棒とインドネシアのジャングルで金を掘り当てようとする男を描いたスリラーで、「ジュラシック・ワールド(2015年)」のブライス・ダラス・ハワードが共演です。そんなマコノヒーの最新作となる「ホワイト・ボーイ・リック」は、ヤン・ドマンジュ(「ベルファスト71」)監督がメガホンを取り、1980年代に14歳で地方および連邦法執行機関の秘密情報屋として活動し始め、それから麻薬王となったリチャード・ワーシュ・ジュニアという実在の人物を描いています。マコノヒーへオファーされているのは、デトロイトの自動車産業で働くリチャード少年のワーキング・クラスの父親役。現在、「スウィートウォーター(2013年)」の脚本家コンビ、ローガン・ミラーとノア・ミラーによるオリジナル脚本を「ハリー・ポッター・シリーズ」の脚本家スティーヴ・クローヴスがリライトしており、来年3月クランクインの予定です。



大統領夫人

「ブラック・スワン(2010年)」で第83回アカデミー主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマン(写真)主演の最新作「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」は、今月(12月)2日の全米公開を控え、注目を集めています。「ジャッキー」の愛称で親しまれたジョン・F・ケネディの妻ジャクリーン・ケネディ、1963年11月22日、良人であるケネディ大統領の暗殺事件が彼女の人生を一変させます。しかし、彼女には愛する夫の死を悲しむ時間などありません。葬儀の執り仕切り、代わって昇格する副大統領の大統領就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの退去など、するべきことは山積です。事態を飲みこめない幼い2人の子供たちへの対応に苦しみ、良人の命を奪った犯人へ怒り、様座な感情がジャッキーを襲います。ただ、何よりも彼女の心を占めたのは、暗殺されるや否や良人が「過去の人」として語られることへの憤りでした。「良人が築き上げてきたものを単なる過去にはさせない」と決意したジャッキーの葬儀へ至る4日間の行動が最愛の良人を伝説にするのです。本作でポートマンは、外見だけでなく話す英語のアクセントまで徹底的に再現し、その情感豊かな演技が早くも本年度アカデミー賞最有力という声も上がっています。製作は「ブラック・スワン」の監督ダーレン・アロノフスキ―が務め、監督は「NO(2012年)」でアカデミー外国語映画賞へノミネートされ、世界的に注目を集めるチリ出身のパブロ・ラライン、脚本をノア・オッペンハイムが担当しています。出演はポートマンの他、グレタ・ガーウィグ、ピーター・サースガード、マックス・カセラ、ベス・グラント、ジョン・ハートら興味深い顔ぶれです。第73回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、金獅子賞を争う予定。日本での公開は来年(2017年)春を予定しています。



後悔の念

J・J・エイブラムス(写真)は「スター・ウォーズ」第8弾の監督を引き受けなかったことを後悔しているそうです(もちろん、ユーモア半分ですが)。第7弾「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年)」や「スター・トレック(2009年)」などの監督を務めたエイブラムスは、「スター・ウォーズ」第8弾でもプロデューサーとして参加するものの、デイジー・リドリーやマーク・ハミルらと一緒に監督として働けないことを寂しく思うと語っています。「まあ、後悔していないと言ったら嘘になるかな。『アクション!』ってデイジー・リドリーへ言うことができないことや、マーク・ハミルが(次作で)やっとセリフを言えるシーンで一緒に働けないと考えると、とくにね」ということです。その一方でエイブラムスは、ブロードウェイで上演されるコメディ作品を共同プロデュースするという形で自分の能力を発揮することになります。もともとロンドンのウエスト・エンドで上演されていた「プレイ・ザット・ゴーズ・ロング」が、今回ニューヨークのブロードウェイで上演されると決まりました。プロデューサー陣へはエイブラムスの他、ニューヨークの舞台ベテランであるケビン・マコラムやロンドンで成功を収めたケニー・ワックスが携わっています。同作はアマチュア俳優のグループが1920年代の犯罪ミステリー作品を演じようとするものの、波乱万丈な展開を迎えるドタバタ・コメディとなっており、2014年のウエスト・エンド上演開始から人気を博してきました。そして、「コメディ・アバウト・ア・バンク・ロバリー」や「ピーター・パン・ゴーズ・ロング」という2作のシリーズ作品も生まれています。ブロードウェイでは来年(2017年)4月2日からライシウム劇場で封切られる予定で、ロンドンのオリジナルキャストが出演するようです。



ある愛の物語

第80回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した実話を劇映画化した「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気(2015年)」は去年の話題作で、やはりオスカー女優ジュリアン・ムーア(写真)が主演を務めており、日本では先月(11月)末にようやく封切られたばかりです。2015年6月、米国最高裁が下した「同性婚を含むすべてのアメリカ人の婚姻を保証する」という判決へ影響を与えたといわれる、女性たちと仲間の戦いの日々を描きだしています。癌で余命半年と宣告されたベテラン刑事ローレル(ムーア)は、パートナーのステイシー(エレン・ペイジ)へ思い出の詰まった家を残そうとしますが、同性のパートナー同士では相続が認められません。ローレルはステイシーや同僚の刑事デーン(マイケル・シャノン)、活動家のスティーブン(スティーブ・カレル)とともに体制を変えていこうと奮闘するのです。ムーアは、「さまざまな要素があってとてもユニークな映画よ。まずなんといっても究極のラブストーリーなの。ステイシー(本人)と会った時、『ローレルを見た瞬間悟ったの。私たちは一緒になるって』と言っていたわ。互いを愛し、支えあって大切な人生を2人で生きた。ローレルを演じるため彼女を調べ尽くしたのよ。とにかく正義感が強く、法や弱者を守ることへ力を注いだ人だった。最後はこう言ってたわ、『これまでずっと人のために尽くしてきたけど、今は愛する人のため正しいことをしたい』と」とローレルの信念を深く理解した上で撮影に臨んだといいます。本作の製作も務めたペイジのことは、「ものすごい感性を持った素晴らしい役者だった。けれど、彼女って意外と理性的なの。何より心がオープンで感受性がとても豊か。共演できて本当に幸せだったわ」と語っていました。



もっともセクシーな男性

冒頭のマシュー・マコノヒーも選ばれたピープル誌の「もっともセクシーな男性」、今年は誰が選ばれたかといえば、つい最近フォーブズ誌から「世界でもっとも稼ぐ俳優」に選ばれたばかりのドウェイン・ジョンソン(写真)です。トーク・ショーで、「この肩書き(もっともセクシーな男性)を引き継ぐのは大変なことでしょうか?」と問われたジョンソンが、「いや、楽だと思うよ。これからもトラックを運転するし、ジャスミン(生後11ケ月の娘)のおしめを替えなきゃいけないのは同じ。かつ、もっともセクシーな男でもあるわけさ」と答えています。1985年から始まった毎年恒例の「生存するもっともセクシーな男性」特集で、有色人種が選ばれたのはこれが2度め、1度めは1996年のデンゼル・ワシントンで、なんと20年ぶりです。「白すぎるオスカー」論議をはじめ、ハリウッドの人種偏見が批判される中だけに、ジョンソンの選択は歓迎をもって受け入れられると思われます。選ばれた俳優は、その直後からしばらくインタビューで感想を聞かれる破目となりますが、本人へはやや気恥ずかしくもあり、答えにくい質問のようです。たいていの場合、軽いジョークを飛ばして受け流しています。たとえば、1997年、2006年と2度選ばれたジョージ・クルーニーの場合、「(やはり過去に選ばれているブラッド・ピットらと)みんなでマット・デイモンを『もっともセクシーな男性』にしなければと、必死の努力を尽くしているんだよ」と、しょっちゅう答えていました。その甲斐あってか、翌2007年、デイモンが見事その肩書きを手にしました。そこで、ジョンソンはといえば、自らツイッターで、「午前4時。ハードなトレーニングをして、赤ちゃんの世話をしている。セクシーにね。ピープル誌とファンの皆さん、ありがとう。あなたたちの愛に感謝します」と、素直な喜びのメッセージを送っています。



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