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(2020年4月)          




ハリウッドの陽性俳優

人気TVドラマ「ジハワイ・ファイブ・オー」のチン・ホー・ケリー役を演じているダニエル・デイ・キム(写真)が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことをインスタグラムで公表しました。インスタグラムで彼は、ニューヨーク・ロケの途中だったドラマ「ニュー・アムステルダム」の製作がパンデミックを受けて中止となり、自宅のあるハワイへ戻ったところ、飛行機の着陸直前、喉に違和感を覚えて自宅の部屋で休息をとったものの、胸の圧迫感や身体の痛み、発熱などの症状が出たので検査を受け、結果は陽性だったといいます。その後、自己隔離へ入り、薬と休息のおかげで完全ではありませんが体調は回復し、さらに家族の検査結果が陰性だったと明かしました。医療関係者をはじめ、感染の危険にさらされながらサービス産業などで働く人々を称賛したキムは、潜伏期間中に接触した可能性がある人々へも謝罪、同時にこの事態を深刻に受けてとめていない人がいるなら、対策を心がけてほしいと呼びかけています。さらに、「どうか、どうかアジア系の人々への偏見に満ちた無意味な暴力を止めて下さい」と懇願した彼は、ウイルスが人種や性別、宗教、性的指向、貧富の差、移民かどうかに関係なく感染すると語り、「私はアジア系だし、確かにコロナウイルスへ感染しています。しかし、中国で感染したわけではなく、アメリカのニューヨーク市です。政治的なリーダーがこれをどう呼びたかろうと、それがどこから来たのかは、感染し、死にかけている人と同じくらい重要だとは思いません」と訴えました。キムの他、ハリウッドで活躍する著名人ではトム・ハンクス、リタ・ウィルソン、イドリス・エルバ、その他数多くのスターたちが新型コロナウイルスへ感染したことを公表しているのはご存じのとおりです。



コロナウイルスの影響

オスカー女優のエマ・ストーン(写真右)と婚約者のデイブ・マッカリー(写真左)が、先月(3月)ロサンゼルスで予定していた結婚式を延期しました。アメリカ疾病予防管理センターは、新型コロナウイルスの拡散防止のため8週間は50人以上が集まるイベントの中止か延期を推奨しており、この発表を受けて決断したようです。マッカリーは人気コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ」の監督脚本家で、コメディー映画「ブリグズビー・ベア」の監督としても知られています。ストーンが2016年12月に「サタデー・ナイト・ライブ」へゲスト出演したことをきっかけとして2人は交際を始め、昨年12月に婚約しました。また、ストーンとマッカリーだけでなくケイティ・ペリーとオーランド・ブルームも結婚式を延期するようですが、ブリタニー・スノウ(「ピッチ・パーフェクト」)と不動産エージェントのタイラー・スタナランドは、先月中旬マリブで約100人のゲストを招いた挙式を行っています。ストーンとマッカリーの結婚式がいつ行われるかは明らかとなっておらず、マッカリーの「サタデー・ナイト・ライブ」も新型コロナウイルス感染拡大の影響で製作が休止しているという現状です。ハリウッドの映画業界以外では英国王室のエリザベス女王の孫ベアトリス王女とエドアルド・マペッリ・モッツィの結婚式が再度延期されるかもしてません。2人の結婚式は一度、ベアトリス王女の父アンドルー王子と、多数の少女を性的目的で人身取引した罪で起訴され、勾留中に死亡したアメリカ人富豪ジェフリー・エプスタインとの関係を巡るスキャンダルで延期されていました。ヨーロッパでの新型コロナウイルスの拡散状態を見る限り、予定通り今年の5月29日、セント・ジェームズ宮殿のチャペル・ロイヤルで結婚式が行われる見込みはほぼないと思われます。



エイブラムスの独占契約

ハリウッド屈指のヒットメーカー、J・J・エイブラムス(写真)とワーナーメディアとの独占契約下で製作される第1弾が、映画「ピンカートン」と決定しました。エイブラムスは2019年6月、自身の製作会社バッドロボットを通じてワーナーメディア(旧タイムワーナー)と推定5億ドル(約550億円)の契約を結んでいます。映画部門のワーナーブラザーズをはじめ、HBOやCWといった放送局、そして新しいストリーミング・サービス「HBO Max」など複数のプラットフォームを擁するメディア複合企業だけに、まずエイブラムスが着手するのは映画なのかTVドラマなのかデジタル配信向け作品なのか、動向へ注目が集まっていました。「ピンカートン」に関するプロットなどの詳細は不明ながら、エイブラムスが制作総指揮を務めるヒット・シリーズ「ウエストワールド」同様、西部劇の世界を舞台にした超常現象リベンジ・スリラーとなるもようです。タイトルは1800年代半ばに創設され、リンカーン大統領の身辺警護から西部開拓時代のアウトローたちの追跡、労働争議でのスト破りまで、様々な仕事を請け負ったアメリカ最古かつ、もっとも有名な私立探偵/警備会社「ピンカートン探偵社」が由来となっています。エイブラムス率いるバッドロボット製作、ワーナーブラザーズ配給の同作で脚本を書いているのは、「ワイルド・スピード ジェット・ブレイク」への抜擢で注目されているほか、まもなくクランクインするメル・ギブソン主演作「レオ・フロム・トレド」でも脚本を手がけた新鋭脚本家ダニエル・ケイシーです。彼とエイブラムスがタッグを組むのは「10 クローバーフィールド・レーン(2016年)」以来2度目となります。いっぽう、バッドロボットは現在、「ウエストワールド」の3シーズン目の放送開始へ向け、準備を行っているところです。



ゼルウィガーは語る

1月号でも触れた伝説の女優ジュディ・ガーランドの晩年を描いた「ジュディ 虹の彼方に」で主役を演じたレネー・ゼルウィガー(写真)が、その徹底した役づくりについて語りました。ガーランドは体重管理と撮影スケジュールを休みなしでこなすため、子役時代から大人たちによって薬漬けとなり、生涯、不眠症、不安神経症、アルコールや薬物の深刻な問題を抱えます。度重なる遅刻などでハリウッドのブラックリストへ載り、破産して家もなくした彼女が薬物の過剰摂取によって47歳で命を落とす前年、1968年冬から行われたロンドン公演へ挑むさまを描いた本作の脚本を渡されたゼルウィガーにとって、この役を引き受けたのはとても自然な流れだったそうです。「じつは『ジュディを演じる』って決めたわけじゃなかったの。脚本を読んだら好奇心を刺激され、ただいろいろと調べ始めた。なぜなら彼女が人生を通して直面していた苦しみ、晩年の困窮というものを私は全然知らなかったのよ。彼女のことを知れば知るほど魅了され、深く共感し、敬服したわ。だから調べ続けたの。伝記をはじめ見つけられたものはすべて読んだ。それらは著者のバイアスが入るから、事実とそうでないものを見極めなければいけないし。彼女が出たTV番組やインタビュー、写真も見たわ。アーカイブへ含まれているものはすべてね。もちろん彼女の音楽も聴いた。ボーカルコーチと歌のトレーニングをして、高速道路を一人車で走りながらわめいていたわ。そこなら誰にも聴かれないから」と語るゼルウィガー。伝説的な人物を演じるとなるとモノマネのようになってしまう危険もありますが、ガーランドの魅力、脆さ、そして不屈の魂までをつかんでいるのは、さすが今年のアカデミー主演女優賞を獲得しただけあります。



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