フォルダ・アイコンの替え方


画像による目次はここをクリックして下さい  もともとIBMのコンピュータへのバンドル(買った時に付いてくるOS)として開発されて以来、十数年で飛躍的な進歩を遂げたWindowsですが、当初のコンセプトは「マックのようなOS」でした。そして、IBMから一人歩きを始めたWindowsが確固たる地位を築くのはバージョン3あたりでしょう。

 その後、マッキントッシュ社が創設者の手を離れて以来、下降線を辿ってゆくいっぽう、そこへ救いの手を差し伸べる立場にまでなったマイクロソフト社の中核Windowsも、基本的なコンセプトはバージョン3の頃からさほど変わっていません。

 言い換えれば、初心者が使いやすいよう新しいデザイン・コンセプトを取り入れながら、結局、昔ながらのコンセプトも残しているのは、それだけ捨てがたいものがあるからです。たとえば「スタート」ボタンを押して一番よく使うプログラムへアクセス出来るのは初心者にとって便利な反面、ふだん使わないプログラムへのアクセスに手間取ります。

 コンピュータ全体のコントロールなら、昔ながらのコンセプトを発展させ、クイック起動バーからベースとなる窓を開き、そこからいくつかのグループに分けたフォルダへアクセスするといったパターンのほうが、はるかに合理的でしょう。つまり、以前このコラムの「Windows95から98へスムーズに乗り換えるには?」の中でご説明したパターンですが、私の場合このパターンそのものはXPでも変わっていないのです。

 したがって、Windowsが新しくなるたび、まず最初の作業としてフォルダ・アイコンを含むひととおりのアイコンをまとめて4色で作り直したフォルダ・アイコン・ファイルを作成します。右上の画像はXPバージョンの一部であり、これをWindowsのシステム・ファイルへ保存することがインストールの第一歩です。そして、各フォルダのアイコンをデスクトップのテーマ毎に色を変えたりしながら、セットアップしてゆきます。
 
 また、フォルダ・アイコン同様、各バージョンのテーマで使われているアイコンも重宝するため1つにまとめ、それらは「デスクトップ・テーマ関連ファイルのダウンロード」で公開済みですから、ご利用中の読者が少なくないはずです。その各テーマ・アイコン・ファイルとは重複しますが、今回はバージョン毎でフォルダ・アイコンとテーマ・アイコンをまとめてダウンロードしていただけるよう準備しました。

Windows 95 Folder Icons Vol.1のダウンロードはここをクリックして下さい ファイルのサイズは326KB(334,127バイト)です。
Windows 98 Folder Icons Vol.2のダウンロードはここをクリックして下さい ファイルのサイズは406KB(416,719バイト)です。
Windows XP Folder Icons Vol.3のダウンロードはここをクリックして下さい ファイルのサイズは496KB(508,775バイト)です。

注:これらのアイコンは「Yokochin」フォルダや一部のオリジナルを除き、すべてマイクロソフト社が版権を所有しており、ここからダウンロードされるものは個人使用に限定されますので、ご注意ください。


 以上の各zipファイルには、それぞれdllファイルが2づつ収められており、中身を直接開く場合も、いったんzipファイルをディスクへ保存してから開く場合も、必ずWindowsのシステム・フォルダ(「system」か「system32」)へ開いて(解凍して)下さい。そして、dllファイルをシステム・フォルダへ保存した後の指定方法が何通りかあるうち、2〜3をご紹介しておきます。

 一番簡単な方法はデスクトップ上の変更したいアイコンを右クリックするとメニューが開きますので、最後の「プロパティ(R)」を選択して下さい。続いて「エクスプローラのプロパティ」右下の「アイコンの変更(C)」ボタンをクリックし、次は「アイコンの変更」右下の「参照(B)」ボタンをクリックします。そうするとシステム・フォルダが表示されますので、そこから上記のdllファイルを捜して下さい。

 見つかったdllファイルを選択して開くと、元の「アイコンの変更」へはそのファイルに含まれるアイコンのすべてが表示されます。お好きなアイコンを選び「OK」ボタンをクリックして「アイコンの変更」を閉じた後、「エクスプローラのプロパティ」も閉じれば操作は完了です。同じdllファイルに含まれる別のアイコンへ変更される場合の操作も、これと変わりません。

[.ShellClassInfo]
IconFile=c:\windows\system32\folder3.dll
IconIndex=94

 もう1つの方法はWindowsのエクスプローラを開き、アイコンを変更したいフォルダ内に「desktop.ini」というファイルがないか捜します。あれば、それをメモ帳などで開き、「[.ShellClassInfo]」というセクションへ「IconFile=システム・フォルダ\dllファイル名」と「IconIndex=dllファイル内のアイコン番号」の2行を追加して下さい。ない場合は「[.ShellClassInfo]」を含めた3行を書き込みます。右がその具体的な記述例です。

 この例では「folder3.dll」というファイル内の95番目のアイコンを指定したことになります。95番目が「94」となるのはアイコン番号が「0」から始まるためです。また、この方法はWindowsのバージョンやフォルダの種類によって使えないものがあるため、ご注意ください。いっぽう、XPをご使用のかたは、これと同じ操作をエクスプローラでフォルダ・アイコンを右クリックして「プロバティー(R)」→「カスタマイズ」→「アイコンの変更(I)」からでも行えます。

 その他、専用のユーティリティ・ソフトを使う方法があり、本来はアイコン作成用のソフトである「ミクランジェロ」が強力です。「http://www.impactsoftware.com/muangelo/themaster/dlmike5.asp」からダウンロードできるシェアーウェアで、21日間は無料で使用できますからぜひお試し下さい。

 また、いわば付録である「ミクランジェロ」のユーティリティ機能もさることながら、このアイコン作成機能が郡を抜いており、私自身は最初のバージョン出て以来、かれこれ数年間、愛用してきました。現在のバージョン5がXPから採用された32ビットのアイコンをサポートしていることは言うまでもないでしょう。

 たぶんご存じのとおり、95以来デザインが新しくなるだけで構造は同じパターンであったアイコンが、XPでは根本から変わりました。アングルが加わった外観上の変化のことではなく、従来のパターンへ「アルファ・チャネル」が使えるようになった結果、斜めの境界線の滑らかさなどは見違えるようです。詳しい内容が知りたいかたはマイクロソフト社の「Windows XP用アイコン作成法」のページが参照できますので、ここでは省かせていただきます。ただ、このページでダウンロードしていただけるXP用のフォルダ・アイコンが、以前同様24ビットのままで「アルファ・チャネル」は加えていないことをご了承ください。


お断り 

これらのテクニックを試される場合は、みなさん個人の責任でお願いします。何かの手違いからWindowsが動かなくなったとしても責任は取りかねますので、その点をご了承ください。

横井康和        


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