映画と反日


 ハリウッド・スターといえば映画のプロモーションで来日すると笑顔を振りまいているイメージだが、アメリカでのインタビューではけっこう反日といえる意見を述べているスターもいる。好き嫌いは個人の勝手なので、日本人が文句を言う筋合いではない。文句がある人は海外へ出て、そういう反日の外人から好かれるようチャレンジしてみればいかがであろう?・・・・・・ということで、今回は反日で評判のハリウッド・スターを取り上げてみた。

 ジュリア・ロバーツの日本嫌いは有名だ。プロモーションなどで絶対に来日しない。アメリカ国内の映画関連の記者会見などでも、日本人記者がいると露骨に嫌な顔をするので知られている。その彼女も2010年ようやく来日した。日本と限らず人種差別主義者だった彼女も、最近ヒンズー教へ改宗したのだとか。

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ジュリア・ロバーツ
 
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ジョニー・デップ

 ジョニー・デップは東日本大震災のとき放射能が怖くて来日を中止している(これは当然だろう)。具体的な支援も一切なし(これで文句を言うほうがおかしい)。親日家は演技だと思わないが、やはり俳優だ。演技のプロだけに本心はわからない(その時々の演技が本心かもしれない)。日本へもプロモーションでよく来ている印象がありながら、他の国にはもっと行っており日本は省かれる場合も少なくない。そんなディップを日本人が反日と決めつけると、それこそ相手は反日となるだろう。

 ユアン・マクレガーは、あれだけの大スターでありながら、日本の街中を歩いていると彼が映った安っぽい英会話教室のポスターを見かけたりする。そういう仕事の経験からなのか、彼は日本をあまり好んでいないようだ。その理由がいくつかあり、そもそもイギリス人の多くは日本人嫌いで、日本人が「ガイジン」と呼ぶのを嫌い、単に黄色人種を嫌い、日本のメディアは下らない質問をするのを嫌い、一時期日本企業がアメリカの映画関連の企業を買収しまくったから嫌いだというのだ。最後の2つは。よくわかる。

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ユアン・マクレガー
 
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オリビア・ニュートン=ジョン

 オリビア・ニュートン=ジョンは1978年、「イルカのように可愛くて賢い哺乳動物を殺すことを認めるような国では歌を歌う気になれません」とスポークスマンを通じて日本公演拒否声明を発表。それまで日本でも大人気だったものの、その後、音沙汰なし。

 アブリル・ラヴィーンは日本人の男が嫌いらしい。海外ではっきりと、「日本人の男はニヤニヤしていてちょっと気持ち悪い」と言ったそうだ。以前は「アジア系の男と結婚したくない」とも、「日本の男はいやらしい」とも言っている。来日中、商店街を歩いているラヴィーンを見て、「あっ、アブリルだ!」近づいて来たカップルの女性へは手を振って握手してハグしながら、男性は無視、チラッ見ただけでそのあと目も合わせようとしなかった。

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アブリル・ラヴィーン
 
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ポール・マッカートニー

 ポール・マッカートニーは1980年の来日時に麻薬で捕まり、公演が中止、日本は厳しくてやりにくいみたいなことを言っていた。また、「ビートルズを殺したのは日本」、「ジョンを殺したのは日本」と、オノ・ヨーコのみならず日本を悪く言っていると関係者が漏したこともある。その他、自分のビデオへは泥棒だかストーカーだかで東洋人女性を登場させたりしてきたマッカートニーだが、2013年にワールド・ツアーを行い来日、以来、たびたび来日しているものの、その内心たるや?

 チャーリー・シーンは鯨やうなぎや野球(内野安打)とかをバカにする話が多い。「メジャーリーグ2(1994年)」で共演した石橋貴明と思われる男を笑いのネタにしたりしている。出演していたコメディー・ドラマの中でもそういう台詞(せりふ)があった。

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チャーリー・シーン
 
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ウィノナ・ライダー

 ウィノナ・ライダーは日系のスタイリストがついた時、もの凄い意地悪をしたようだ。サイズを測らせずに服を選ばせて、作り直すよう命令するとか・・・・・・恐らく日本嫌いなのだろう。反日というより差別主義者で、雑誌のインタビューでははっきり日本が嫌いと言ったこともある。また、アカデミー賞のレッドカーペット上で別所哲也が彼女へインタビューを試みたら、ものすごい形相で睨みつけ無言状態、別所もさぞ困っただろう。

 あと、キャメロン・ディアスは英会話CM批判や、対談で「ジャップ」という言葉も使用したというのが反日の根拠となっているようだが、彼女はモデル時代、六本木にしばらくいた経験もあり、どちらかといえば親日派だ。15年前、「映画と文化」でも書いたとおり、1989年の開店から約20年、私が週一のペースで通っていた「板長」という日本レストランは開店当初からハリウッド業界のお気に入り、ディアスの他、シャーリーズ・セロン、エリザベス・シュー、ヘザー・グラハムなどがしょっちゅう来ていた。中でもディアスはいつもお姉さんとその子供と3人で来ており、顔を合わせると愛想が良かったのを憶えている。それは他のレストランで彼女と顔を合わせた時も変わらない。

 いっぽう、板長の常連でも愛想が悪かったのはセロンだが、彼女もべつに反日というわけではなく、もともとそういう性格のようだ。ともかく、ディアスやセロンと限らず、日本で反日と思われている上述のハリウッド・スターの多くが、日本人から見た一方的な見解であるケースは少なくない。裏返すと、そういった日本人の見解で製作した邦画が海外で受けないのは当然だろう。黒澤明を筆頭に、かつては多くいた日本の巨匠たちが消滅したのは残念だ。

横 井 康 和      


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