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ハリウッド・ベスト10

(2019年1月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Aquaman"(ワーナーブラザーズ)      アクション
ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、
ウィリアム・デフォー、ニコール・キッドマン主演

週末興業成績/総売上:   5,214万ドル/18,938万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,125館/2週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Mary Poppins Returns"(ブエナビスタ)   ミュージカル
エミリー・ブラント、リン=マヌエル・ミランダ、
コリン・ファーズ、メリル・ストリープ主演

週末興業成績/総売上:   2,835万ドル/9,926万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,090館/2週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Bumblebee"(パラマウント)          SF
ヘイリー・スタインフェルド、ジョン・シナ、
ホルヘ・レンデボルグ・Jr、ジョン・オーティス主演

週末興業成績/総売上:   2,090万ドル/6,718万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,550館/2週間
 
4位:
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"Spider-Man: Into The Spider-Verse"(ソニー)
シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、
リーヴ・シュレイバー(声優)
         アニメ
週末興業成績/総売上:   1,882万ドル/10,415万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,813館/3週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Mule"(20世紀フォックス)映画評はここをクリックして下さい       ドラマ
邦題: 「運び屋
クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、
タイッサ・ファーミガ、マイケル・ペナ、
ローレンス・フィッシュバーン、ダイアン・ウィースト主演

週末興業成績/総売上:   1,217万ドル/6,112万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,787館/3週間
 
6位:
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"Vice"(アンナプルナ)              ドラマ
クリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、
スティーヴ・カレル、サム・ロックウェル主演

週末興業成績/総売上:    777万ドル/1,764万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,442館/1週間
 
7位:
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"Holmes and Watson"(ソニー/コロンビア) コメディー
ウィル・ファレル、ジョン・C・ライリー、
レイフ・ファインズ主演

週末興業成績/総売上:    742万ドル/1,983万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,776館/1週間
 
8位:
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"Second Act"(STX)               ロマンチック・コメディー
ジェニファー・ロペス、ヴァネッサ・ハジェンズ、
トリート・ウィリアムズ、マイロ・ヴィンティミリア主演

週末興業成績/総売上:    736万ドル/2,192万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,607館/2週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Ralph Breaks the Internet"(ブエナビスタ) アニメ
邦題: 「シュガー・ラッシュ:オンライン
ジョン・C・ライリー、サラ・シルヴァーマン、
ジャック・マクブレイヤー、ジェーン・リンチ(声優)

週末興業成績/総売上:    673万ドル/17,591万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,343館/6週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Dr. Seuss' The Grinch"(ユニバーサル)  アニメ
ベネディクト・カンバーバッチ、ラシダ・ジョーンズ、
ファレル・ウィリアムス、キーナン・トンプソン(声優)

週末興業成績/総売上:    417万ドル/26,550万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,555館/8週間



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The Mule
運び屋

画像による索引
2014年6月15日の「ニューヨーク・タイムズ紙」へ掲載されたサム・ドルニックの記事「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」が原案となって本作は企画され、ニック・シェンクが脚本を書いた。物語は、じっさい80歳代でシナロア・カルテルの(麻薬の)運び屋となった第2次大戦の退役軍人で園芸科レオ・シャープ(劇中ではアール・ストーン)の実話に基づいている。当初、監督の予定であったルーベン・フライシャーが降板し、代わってメガホンを取ったのは主演も務めるクリント・イーストウッドだ。彼が映画で主演するのは2012年の「人生の特等席」以来であり、自身の監督作での主演となれば2008年の「グラン・トリノ」以来となる。そのイーストウッド演じるストーンは金銭的に行き詰り、孤独な生活を送っていた。運び屋となった彼が、DEA(麻薬取締局)の捜査官コリン・ベイツ(ブラッドリー・クーパー)から追われながらも、家族との壊れた関係を修復しようと試みる。シェンクは脚本の中で実在のシャープの名前を架空のストーンへ変えた他、彼をドラマ化するため別れた妻メアリー(ダイアン・ウィースト)や彼女との娘アイリス(クリントの実の娘アリソン・イーストウッド)を物語に加えた。我々がもはや88歳のスーパースターの映画製作者から期待するものは残されていないと思うがごとく、映画は優雅さと、最後の気品を備え、そしてイーストウッドの演技が虚弱な空気の中を駆け抜けてゆく。あたかもセルジオ・レオーネの「名無しの男」 ――― レオーネ監督作「荒野の用心棒(1964年)」、「夕陽のガンマン(1965年)」、「続・夕陽のガンマン(1966年)」でイーストウッドの演じた役 ――― が心優しいアーチー・バンカーへ変身したかのごとくだ。そしてどういうわけか、その中には奇妙に慰めてくれるものがある。本作は、なぜイーストウッドが長年スターの座を維持し続けてきたかを再認識させてくれることだろう。カメラの前と後ろで、彼は象徴的(アイコニック)な役を演じ、傑出した作品を監督し、時として(「アメリカン・スナイパー(2014年)」のように)政治的な主張が物議を醸した時ですら、作品の魅力は色あせなかった。そんな彼が88歳で監督および主演した「運び屋」は、ありきたりの言い方だが、映画ファンなら必見の1作だ。



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