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ハリウッド・ベスト10

(2018年12月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Ralph Breaks the Internet"(ブエナビスタ) アニメ
邦題: 「シュガー・ラッシュ:オンライン
ジョン・C・ライリー、サラ・シルヴァーマン、
ジャック・マクブレイヤー、ジェーン・リンチ(声優)

週末興業成績/総売上:   5,624万ドル/8,475万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,017館/1週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Greed II"(MGM)                ドラマ
マイケル・B・ジョーダン、テッサ・トンプソン、
シルヴェスター・スタローン、ドルフ・ラングレン主演

週末興業成績/総売上:   3,557万ドル/5,601万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,441館/1週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Dr. Seuss' The Grinch"(ユニバーサル)  アニメ
ベネディクト・カンバーバッチ、ラシダ・ジョーンズ、
ファレル・ウィリアムス、キーナン・トンプソン(声優)

週末興業成績/総売上:   3,039万ドル/18,049万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,960館/3週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald"
(ワーナーブラザーズ)
映画評はここをクリックして下さい             ファンタジー
邦題: 「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使い
     の誕生

エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、
エズラ・ミラー、ゾーイ・クラヴィッツ、
キャサリン・ウォーターストン、ジョニー・デップ主演

週末興業成績/総売上:   2,938万ドル/11,655万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,163館/2週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Bohemian Rhapsody"(20世紀フォックス)  ドラマ
ラミ・マレック、エイダン・ギレン、
マイク・マイヤーズ、トム・ホランダー主演

週末興業成績/総売上:   1,400万ドル/15,216万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,927館/4週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Instant Family"(パラマウント)        コメディー
ローズ・バーン、マーク・ウォールバーグ主演

週末興業成績/総売上:   1,231万ドル/3,556万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,286館/2週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Robin Hood"(ライオンズゲート/サミット) アドベンチャー
タロン・エジャトン、ジェイミー・フォックス、
ジェイミー・ドーナン、イヴ・ヒューソン主演

週末興業成績/総売上:    920万ドル/1,430万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,827館/1週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Widows"(20世紀フォックス)         クライム
邦題: 「妻たちの落とし前
ヴィオラ・デイヴィス、ミシェル・ロドリゲス、
エリザベス・デビッキ、コリン、ファレル、
ダニエル・カルーヤ、キャリー・クーン、
ロバート・デュヴァル、リーアム・ニーソン主演

週末興業成績/総売上:    823万ドル/2,586万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,803館/2週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Green Book"(ユニバーサル)        コメディー
ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ主演

週末興業成績/総売上:    550万ドル/786万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,063館/2週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"A Star is Born"(ワーナーブラザーズ)映画評はここをクリックして下さい ドラマ
邦題: 「アリー/スター誕生
レディー・ガガ、ブラッドレイ・クーパー、
サム・エリオット、デイヴ・シャペル主演

週末興業成績/総売上:    302万ドル/19,100万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,202館/8週間



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日本公開に先がけ、「ハリウッド最前線」
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Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

画像による索引
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」がハリー・ポッターの世界を引き継ごうとしているのは明白だが、肝心のマジック(CGマジックでなくムービーマジック)に欠けている。本作も最近お馴染みの、まずはシリーズ1作目がヒットし、そのシリーズの満足できるエンディングまで続いたら、その次は前日譚(プリクエル)、後日譚(シークエル)、再起動(リブート)と、観客が飽きるまで製作してゆくパターンだ。また、J・K・ローリングの場合、これまでハリー・ポッターの権利を8本の映画ばかりでなく、テーマパークや様々なポップ・カルチャーへ売ってきた。そんな彼女も他人の作品を誤解していたらしい。たとえば、「ホビット3部作」、「パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズ」、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年)」などを観ればわかるとおり、より多くの儲かるフランチャイズが作れるとしても、そうしなければいけないわけではない。しかし、ポッター・シリーズの最終作である「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2」が2011年に封切られた後、シリーズは2016年の「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」で前日譚(プリクエル)5部作として再起動(リブート)され、本作が5作のうちの2作目だ。1作目で盛り上がらなかった方へ、この2作目はその傾向がもっと強いと思う。(タイトルの)魔法生物だけでは限度がある。映画自体は間違いなくヒットするであろうが、やはりポッターの人気とは比較にならない。元の英題が「魔法生物:グリンデルバルドの犯罪」というごとく、魔法生物を除いたこの2作目の主人公はグラード・グリンデルバルド(ジョニー・デップ)だ。加えて精巧なセット、衣装、CG製の魔法生物などが巧みに組み合わされている。途中の一場面で、まだ若いアルバス・ダンブルドア(ジュード・ロー)が、かつては彼の生徒で本シリーズを通しての主人公ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)と、霧のかかった20世紀初頭のロンドンを歩くところなど、ディズニーの「メアリー・ポピンズ」における昔のファッションとノスタルジックで気まぐれな演出を彷彿とさせるぐらいだ。本作の主な欠点は、ほとんど無意味であり観客が注意を払う余裕のない部分へ、新しいキャラクター、サブプロット、ポストスクリプトを盛り込んだ点である。ローリング自身とポッター・シリーズの最後の4作を手掛けたデヴィッド・イエーツ監督の2人が脚本を執筆しているにもかかわらず、グリンデルバルドの犯罪は空回りの感が拭えない。あたかもローリングの魔法の世界を精通している者なら、誰であろうと書けたと思わせる。もっとも、ここで何と言おうと、ポッター・ファンは必ず映画館へ足を運び、満足するのだろう。



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