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ハリウッド・ベスト10

(2019年12月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Frozen II"(ディズニー)             アニメ
邦題: 「アナと雪の女王2
イディナ・メンゼル、クリスティン・ベル、
ジョシュ・ギャッド、エヴァン・レイチェル・ウッド(声優)

週末興業成績/総売上:  13,026万ドル/13,026万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,440館/1週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Ford v Ferrari"(20世紀フォックス)映画評はここをクリックして下さい    アクション
クリスチャン・ベール、マット・デイモン、
ジョン・バーンサル、カトリーナ・バルフ主演

週末興業成績/総売上:   1,573万ドル/5,772万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,528館/2週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"A Beautiful Day in the Neighborhood"(ソニー)
トム・ハンクス、マシュー・リス、          ドラマ
スーザン・ケレチ・ワトソン、クリス・クーパー主演

週末興業成績/総売上:   1,325万ドル/1,325万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,235館/1週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"21 Bridges"(STX)                アクション
チャドウィック・ボーズマン、テイラー・キッチュ、
シエナ・ミラー、J・K・シモンズ主演

週末興業成績/総売上:    925万ドル/925万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,665館/1週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Midway"(ライオンズゲート)          戦争ドラマ
ルーク・エヴァンズ、パトリック・ウィルソン、
ウディ・ハレルソン、エド・スクライン主演

週末興業成績/総売上:    464万ドル/4,305万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,627館/3週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Playing with Fire"(パラマウント)       コメディー
ジョン・シナ、ブリアナ・ヒルデブランド、
キーガン=マイケル・キー、ジョン・レグイザモ主演

週末興業成績/総売上:    452万ドル/1,352万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,760館/3週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Good Liar"(ワーナーブラザーズ)   スリラー
イアン・マッケラン、ヘレン・ミレン、
ラッセル・トーヴィー、ジム・カーター主演

週末興業成績/総売上:    340万ドル/1,179万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,454館/2週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Charlie's Angels"(ソニー)           アクション
クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、
エラ・バリンズカ、エリザベス・バンクス、
パトリック・スチュワート、ジャイモン・フンスー主演

週末興業成績/総売上:    324万ドル/1,400万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,452館/2週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Last Christmas"(ユニバーサル)       コメディー
エミリア・クラーク、ヘンリー・ゴールディング、
エマ・トンプソン、ミシェール・ヨー主演

週末興業成績/総売上:    310万ドル/2,285万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,411館/3週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Joker"(ワーナーブラザーズ)         スリラー
ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、
ザジー・ビーツ、フランシス・コンロイ主演

週末興業成績/総売上:    275万ドル/32,686万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,410館/8週間



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日本公開に先がけ、「ハリウッド最前線」
がお届けする、いま話題の映画レポート


 
Ford v Ferrari
フォードvsフェラーリ

画像による索引
TVのチャンネルが増えて優れたストーリー・テリングが行われたり、多くの尊敬される監督の映画を劇場で公開されてから数週間後に自宅で観られる現在、「なぜ映画館へ行くのか?」という素朴な疑問は、ますます膨らんできた。このジェームズ・マンゴールド監督の実話に基づく「フォードvsフェラーリ」が、そんな疑問へいくつかの答を出してくれる。まず、その素晴らしい映像、これは観客がコックピットに座りたいと思わせるだろう。そしてレース・シーンのスケール、これは小さなスクリーンでは迫力の次元が違う。たしかに本作は長すぎるかもしれない。無駄なシーンもある、しかし、そういった部分を差し引いてもまだ魅力的だ。マット・デイモンが演じるキャロル・シェルビーは、自動車デザイナーであり起業家であり、かつてレーサーでもありながら、本作が幕を開ける1960年代の半ば頃、健康上の理由から運転キャリアを放棄せざるをえなかった。結果、シェルビーは同じ業界でも別の一見不可能な挑戦に挑む。彼が目指したのは、フォード・モーターズを助け、ルマンとして知られる24時間の厳しいレースでエンツォ・フェラーリを打ち破るレースカーを作ることである。シェルビーは自分1人でそのようなレースカーを作る能力があると自負するいっぽう、イギリス生まれのロサンゼルスを拠点とするレーサーでレーシング・エンジニアのケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)をプロジェクトへ引き入れるだけの賢明さを持ち合わせていた。そのマイルズはといえば、レースカーの繊細なメカニックを知り尽くしていながら、人づき合いが上手くない。2人が最初に開発した車はルマンへ向かうが、マイルズは大いなる失望感を味わう結果となる。彼の刺々しい性格が邪魔をしたのだ。続いて起こることは、レース・ファンなら誰もがご存じであろう。ただ、知らない映画ファンのために、これ以上ストーリーへは触れない。本作が様々な資料に基づいている中で、基本的なストーリーはA・J・ベイム著「ゴー・ライク・ヘル:フォード・フェラーリ・アンド・ゼア・バトル・フォー・スピード・アンド・グローリー・アット・ルマン(2009年)」がベースとなっている。そして本作の見どころは、なんといっても出演者らの演技だ。マスクやマントに邪魔されることなくベールが伸び伸びとケン・マイルズ役を演じるのは楽しい。ノア・ジュープが演じるケンの息子ピーター・マイルズ役も、14歳とは思えない演技力を発揮し、本作でもっとも緊張したシーンへ顕著な微妙さをもたらす。トレーシー・レッツが傲慢なヘンリー・フォード2世役をメリハリのある演技でこなすかと思えば、将来のクライスラーの幹部であるリー・アイアコッカ役は、ジョン・バーンサルが好演している。実在の若いアイアコッカは、これほど格好良かったのか疑問も浮かぶが、そんなことは誰も気にしないだろう。現在、全米でヒット中の本作だが、日本での公開は来年(2020年)1月10日、もう少しの辛抱だ!



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