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(2016年5月)          




ジョリーのカムバック

「眠れる森の美女」を映画化した「マレフィセント(2014年)」でタイトル・ロールを演じたアンジェリーナ・ジョリー(写真)が、2017年公開の続編「マレフィセント2」へ再登場すると、同作を製作するウォルト・ディズニー・ピクチャーズより発表されました。ジョリーは「マレフィセント」が公開された2014年、女優引退の噂があったものの、その後の記者会見で「完全に引退するつもりはありません」と発言し、これからは監督業や人道支援を中心として活動していきたいと話しています。じっさい、「マレフィセント」以後、彼女が監督を務めた「バイ・ザ・シー(2015年)」で良人のブラッド・ピットと共演した以外、「カンフー・パンダ・シリーズ」第3作へ声の出演をしただけで、他の女優の仕事をしていません。ただ、「マレフィセント」は彼女にとって良い仕事であったいっぽう、あの映画が1作で完結しており、続編は作るべきじゃないと考えていたようです。つまり、もしディズニーの仕事を再びするなら(そして、内容が納得できれば)「マレフィセント2」という考えも、その時点であったとか。「マレフィセント2」に関しては、脚本を前作のリンダ・ウルヴァートンが続投することは発表されましたが、それ以上の詳細は不明です。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズはこの他、「101匹わんちゃん」のスピンオフで悪役のクルエラをフィーチャーした「クルエラ」へエマ・ストーンが主演することや、リース・ウィザースプーン主演のティンカーベルの実写映画、ティム・バートン監督の実写版「ダンボ」、エミリー・ブラント主演の「メアリー・ポピンズ」、アメリカで公開されたばかりで現在トップ10の1位に入っている「ジャングル・ブック」の続編企画が進められていることも発表しています。



監督も兼任するアフレック

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)」に続くバットマン単独のシリーズ新作で、主演のベン・アフレック(写真)が監督も兼任するという噂は早くからありました。じっさい、去年の7月の時点でアフレック自身がそう語っています。ただ、正式な発表としては先日ラスベガスで開催された「シネマ・コン」で、ワーナーブラザーズの主任ケヴィン辻原がその噂は間違っていないと認めたのが初めてです。「スタジオはバットマン単独の新作で(アフレックを)俳優と製作陣へ迎えることに興奮している」と述べた辻原が、スタジオは今後5年間で10本のDC映画を製作する予定が決まっており、そのほとんどは発表済みで、残りもバットマンとその監督であるアフレック同様、監督の名前を含めて発表してゆくと付け加えました。そしてシネマ・コンの直後、ワーナーブラザーズがプレス・リリースでアフレックの監督を再確認しています。なお、アフレック自身、辻原の後、シネマ・コンのステージへ「バットマン vs スーパーマン」で共演したエイミー・アダムスと一緒に立っていますが、その時はバットマン単独の新作へ触れていません。公開週末の興業収益が1.7億ドル足らず(約180億円)と歴代17番目の成績を上げた「バットマン vs スーパーマン」ながら、ワーナーブラザーズとしては満足しておらず、じっさい世界興業収益が10億ドル・ライン(約1,100億円)を突破する可能性は小さいでしょう。そこでアフレック監督へ希望を託すという意味合いもありそうです。ちなみに、ワーナーブラザーズが2020年までに映画化を企画している他のDCコミックは、「スーサイド・スクワッド」、「ワンダーウーマン」、「ジャスティス・リーグ・パート1&2」、「アクアマン」、「サイボーグ」、「フラッシュ」など。



売れっ子リドリー

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年)」でブレイクしたデイジー・リドリー(写真)が、第2次大戦を舞台にした「ロスト・ワイフ」へ主演すると発表されました。彼女の演じる役柄はユダヤ人の若い女性で、ナチがプラハを侵略した時、良人と離れ離れになってしまいます。終戦までアーティストとして生き延び、戦後長い時を経てニューヨークで良人と奇跡的な再会を果たすという、アリソン・リッチマンのベストセラー小説を映画化したものです。脚本は「プロヴァンスの贈りもの(2006年)」や「白雪姫と鏡の女王(2012年)」のマーク・クラインが担当し、監督は「007/慰めの報酬(2008年)」や「ワールド・ウォー Z(2013年)」のマーク・フォースターが興味を示しながらスケジュールを調整できず、その後釜はまだ決まっていません。「ダラス・バイヤーズ・クラブ(2013年)」で作品賞にノミネートされたロビー・ブレナーがフィルム部門の代表を務めるプロダクション「ファーム」の製作で、彼女以外、ジェフ・ワックスマン(「Uボート 最後の決断」)とミシェル・チュドシック(「マイ・ビッグ・ファット・ドリーム」)もプロデューサーとして参加します。なお、リドリーのエージェントであるCAAは「ロスト・ワイフ」へ投資しており、彼らが彼女の主演をまとめたそうです。そのリドリーの次回作としては、今年(2016年)12月公開予定の「スター・ウォーズ/エピソード8」の他、J・J・エイブラムスがプロデュースするファンタジー作「コルマ」への主演や、「ハムレット」のリメイク版「オフェリア」ではナオミ・ワッツと共演が確定しています。また、サンダンス・ドキュメンタリー「イーグル・ハントレス」の英語版でも、彼女はナレーターと製作総指揮を務めるのだとか・・・・・・



ダウニー・Jrの心変わり

これまで「アイアンマン・シリーズ」は3作目で完結し、第4弾が製作される予定はないと断言するなど消極的な姿勢を見せていたアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr(写真)も、最近になって4作目への出演に興味を示しています。ダウニー・Jrが、「もう1本『アイアンマン・シリーズ』を出来そうなんだ」と答えたのは、ABCの人気TV番組「ナイトライン」のインタビューでのことです。そこで彼が言うのは2013年の「アイアンマン3」までのアイアンマン単独のシリーズで、タイトル作以外だとご存知のとおり一連の「アベンジャーズ」関連作へもアイアンマンとして登場しています。その最新作が今月(5月)6日の全米公開に先駆けて先月(4月)29日日本公開されたばかりの「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で、アイアンマン役を演じるのは通算7作目、この映画がダウニー・Jrの心変わりのきっかけとなったようです。この映画を通じてアイアンマン、そしてトニー・スタークとして再び主役を演じたいという意欲を顕(あら)わにした彼の発言を受け、製作側のディズニーもほくそ笑んでいるんでしょうね。ちなみに、「ビハインド・シーン」を含む「シビル・ウォー」の予告編では、ダウニー・Jrのインタビュー・シーンがあり、やはり単独シリーズ4作目の可能性を語っています。今回の心変わりの前までは、ダウニー・Jrが降板した場合、他の俳優をキャスティングするのは難しいだろうと言われてので、もし4作目が実現すれば彼のファンへはうれしいニュースです。それが実現するかしないかはともあれ、少なくともスパイダーマンの新作「スパイダーマン:ホームカミング」へアイアンマンとしてダウニー・Jrが出演する予定は既に決まっています。



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