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(2019年5月)          




歴代最高記録

マーベルの新作「アベンジャーズ/エンドゲーム(写真)」の(木曜夜のプレビュー上映を含む)初日興行収入が、1億5,670万ドル(約172億円)の歴代最高記録を樹立しました。これまで「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年)」が保持してきた初日興収記録1億1,912万ドル(約131億円)を大幅に上回ります。3時間以上という上映時間をものともせず、木曜夜のプレビュー上映でも史上最高の6,000万ドル(約66億円)を稼ぎ出したほか、1億ドル(約110億円)および1億5,000ドル(約165億円)への到達も史上最速です。(この原稿を書いている4月27日現在)週末3日間の興行収益は前人未到の3億ドル(約330億円)を超えて、3億4,500万ドル(約380億円)以上と見込まれています。また、アメリカ以外の海外市場でも金曜の終わりまでの興行収益が4億8,700万ドル(約536億円)、全世界の興行収益は合わせて6億4,400万ドル(約708億円)というメガ・ヒット振りです。ちなみに、海外市場の興行収益ランキングは2億1,740万ドル(約239億円)の中国がトップで、以下2,700万ドル(約30億円)のイギリス、2,300万ドル(約25億円)の韓国、1,970万ドル(約22億円)のオーストラリア、1,520万ドル(約17億円)のドイツ、1,350万ドル(約15億円)のフランス、1,340万ドル(約15億円)のイタリア、1,250万ドル(約14億円)のブラジル、1,250万ドル(約14億円)のメキシコ、1,000万ドル(約11億円)のフィリピン、90万ドル(約10億円)のインド、770万ドル(約8億円)のインドネシア、710万ドル(約8億円)の香港と続きます。なお、本作が描くのは「アイアンマン(2008年)」から始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)22作品のクライマックスで、日本でも4月26日にアメリカと同時上映され、現在ヒット中です。



ファイギは語る

「アベンジャーズ・シリーズ」の集大成となった「エンドゲーム」が公開された今、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の展開はこれからどうなるのか、シリーズを手掛けてきたプロデューサーのケヴィン・ファイギ(写真)が語りました。「『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降も、お馴染みのキャラクターたちの映画を何本か作っていこうと思っているし、新しいキャラクターたちもたくさん登場するよ。マーベル・コミックには、とても良いキャラクターとストーリーがあるから、また『アベンジャーズ』のような映画も作れるんじゃないかな。ぜひ楽しみに待っていてほしい」ということです。シリーズ22本の作品群の中でどれが一番苦労させられたかという質問へは、「すべて大変だった」と即答し、「とくに挙げるとしたら、フェイズ1での『アイアンマン』や『マイティ・ソー』の1作目だろう。まだ、観客がキャラクターたちをよく知らない状態で作るわけだからね。また、異なる作品のヒーローが集結するという新たな発想の展開だったので、果たして観客はちゃんと物語へついてきてくれるのか、作品を楽しんでもらえるのかという不安があった。でも、ルッソ兄弟のおかげで『アベンジャーズ』は成功できたし、世界中の観客がその世界観をわかってくれて良かったよ」とも語っています。さらに一番大変だった作業は、「様々な発想やアイデアを表現していくため、いろいろな困難を乗り越えてきた。予算やスケジュールの調整も必要だったしね。中でもこれまでの作品のなかで一番多くのキャストが登場する『インフィニティ・ウォー(2018年)』と『エンドゲーム』は、スケジュールの調整で苦労したけど、無事完成できて良かった」とのこと。本編を観ると、それが納得するでしょう。



ブラック・ウィドウの髪型

「エンドゲーム」でスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウの髪型が注目されています。そこで、これまで絶えず変化してきた彼女の髪型(写真)と、その歩みを振り返ってみたいと思います。ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフは、もともとロシアのスパイかつ暗殺者で超人的な力はありませんが、卓越した戦闘諜報スキルを持ったエージェントです。彼女のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品初登場となったのは「アイアンマン2(2010年)」で、「S.H.I.E.L.D.」のスパイとしてトニー・スタークのもとにアシスタントとして潜入します。赤毛のロングヘアと有能な働きぶり、そしてその正体を明かせば、しなやかかつタフな戦闘スタイルでインパクトを残し、続く「アベンジャーズ(2012年)」で、その赤毛を少し短くしたカーリーヘアで登場。冒頭から手足を椅子へ括りつけられた状態で敵を圧倒する戦闘能力を披露し、さらにインドへ隠遁しているハルクことバナー博士を見つけ出して力を貸すよう説得するなど、アベンジャーズ結成に向けて活躍しました。そんな彼女の所属するS.H.I.E.L.D.が、悪の組織ヒドラに乗っ取られていたという衝撃的な展開となった「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014年)」では、ロングのストレートという、これまた新鮮な姿に変身しています。そして、ワンレン・カーリー・ボブへ髪型を戻したのが「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年)」、続く「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年)」では外ハネの新ヘアで登場しました。トレードマークであった赤毛から金髪という大胆なイメージチェンジを図り、大きな話題を呼んだのが「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年)」、その続編「エンドゲーム」は・・・・・・見てのお楽しみ!



1位はソー

「エンドゲーム」と係わる最後のニュースは、去年「Business Insider」が発表したマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「好きなヒーロー1位から20位」です。1位は前作「インフィニティ・ウォー(2018年)」で光っていたソー(クリス・ヘムズワース/写真)ですが、「エンドゲーム」ではすっかりお腹の出たアル中となっています。続いて2位が正義に生きる伝説のソルジャー、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、「真の強さとは心の強さ」だと教えてくれるヒーローの鏡です。3位がブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)、キャプテン・アメリカ同様、彼もヒーローの鏡といえるでしょう。4位のドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、アイアンマンと同じパターンで、もともと金持ちの自分勝手な人間であったのが大きな過ちをきっかけとしてヒーローへ変身します。5位のブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ)は、どちらかといえばヒーロー・タイプと異なるものの、毎回登場しています。あとは6位スコット・ラング/アントマン(ポール・ラッド)、7位ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)、8位ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)、9位でようやくトニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)の出番です。2008年の「アイアンマン」からスタートしたMCUだけに、シリーズを通じて彼の存在が欠かせません。10位は意外なところでロケット(声優:ブラッドリー・クーパー)、あのラクーンです。11位以下は省きますが、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)などが入っているいっぽう、記憶を失った不屈のヒーロー、キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)はこのランキングの時点でまだデビューしていないため入っていません。



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