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(2020年2月)          




オスカー・レース先行馬

年々開催日が早くなり、今年は今月(2月)9日に開かれる第92回アカデミー受賞式、その授賞式に先立ち「ハリウッド最前線」恒例の主要4部門の予想結果をお届けします。

「1917
命をかけた伝令」
サム・
メンデス
ホアキン・
フェニックス
レネー・
ゼルウィガー
作品賞

「フォードvsフェラーリ」、「アイリッシュマン」、「ジョジョ・ラビット」、「ジョーカー」、「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」、「マリッジ・ストーリー」、「1917 命をかけた伝令」、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」、「パラサイト 半地下の家族」がノミネートされた中から・・・・・・
本命馬: 「1917 命をかけた伝令」
対抗馬: 「パラサイト 半地下の家族」
大穴馬: 「フォードvsフェラーリ」
監督賞

マーティン・スコセッシ(「アイリッシュマン」)、トッド・フィリップス(「ジョーカー」)、サム・メンデス(「1917 命をかけた伝令」)、クエンティン・タランティーノ(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」)、ポン・ジュノ(「パラサイト 半地下の家族」)がノミネートされた中から・・・・・・
本命馬: サム・メンデス
対抗馬: ポン・ジュノ
大穴馬: トッド・フィリップス
主演男優賞

アントニオ・バンデラス(「ペイン・アンド・グローリー」)、レオナルド・ディカプリオ(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」)、アダム・ドライヴァー(「マリッジ'ストーリー」)、ホアキン・フェニックス(「ジョーカー」)、ジョナサン・プライス(「2人のローマ教皇」)がノミネートされた中から・・・・・・
本命馬: ホアキン・フェニックス
対抗馬: アダム・ドライヴァー
大穴馬: レオナルド・ディカプリオ
主演女優賞

シンシア・エリヴォ(「ハリエット」)、スカーレット・ヨハンソン(「マリッジ・ストーリー」)、シアーシャ・ローナン(「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」)、シャーリーズ・セロン(「スキャンダル」)、レネー・ゼルウィガー(「ジュディ 虹の彼方に」)がノミネートされた中から・・・・・・
本命馬: レネー・ゼルウィガー
対抗馬: スカーレット・ヨハンソン
大穴馬: シアーシャ・ローナン
主要4部門以外では、メーキャップ・ヘアスタイリング賞へ辻一弘から改名したカズ・ヒロ(「スキャンダル」)が今年もノミネートされており、これで4度目(のノミネート)となります。一昨年の「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」に続く2度目の受賞となるかどうか、興味深いところです。ともあれ、去年の予想結果は監督賞の本命馬以外、残念ながらすべて対抗馬が入りました。さあ、今年はどうなるでしょうか!?



ロビーの新作

DCコミックスの人気キャラクターを主人公にした「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」のロンドン・プレミアが先月(1月)29日、ロンドンの「BFI」IMAX劇場で開催され、ハーレイ・クインを演じたマーゴット・ロビー(写真)のほか、キャストとスタッフが結集しました。本作では、「スーサイド・スクワッド(2016年)」へ登場したハーレイが、バットマンの宿敵である悪のカリスマ、ジョーカーとの恋にピリオドを打ち、束縛から解き放たれ覚醒していく姿を描いています。そのロンドン・プレミアへは、監督のキャシー・ヤンや劇中でハーレイ率いる個性豊かな「バーズ軍団」のメンバー・・・・・・ハントレス役のメアリー・エリザベス・ウィンステッド、ブラック・キャナリー役のジャーニー・スモレット=ベル、レニー・モントーヤ役のロージー・ペレスらが顔を並べています。プロデューサーも務めるロビーはツーピースの黒いドレスにピンクの手袋が目を引く装いで現われ、「私はコミックに描かれていた彼女へ惚れ込んだのよ。だからコミックを尊重しているけれど、本作で描かれる彼女は今まで以上にクレイジーな場面もあるわ。皆さんが愛するお馴染みのハーレイでありながら、なおかつこれまでとは全く違う世界なわけ。きっと楽しんでもらえると思う」と、自信のほどをうかがわせていました。加えて日本のファンへ、「コンニチハ! 以前日本を訪れた時、ハーレイ・クインがとても愛されていると感じたので、本作を日本のファンに見てもらえるのは、とても楽しみです。皆さんが本作を楽しんでくれるよう、アリガトウ!」とメッセージを送っています。「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」は2月7日の全米公開から約1ケ月半遅れの3月20日、日本でも公開される予定です。



気になる続編

メル・ギブソン(写真右)とダニー・グローヴァー(写真左)が、ロサンゼルスの凶悪犯罪と立ち向かう刑事コンビを演じる人気アクション映画「リーサル・ウェポン・シリーズ」、TVドラマ版が初放送された2016年に第5弾の企画の噂が再燃した後、ほとんど進展はありませんでした。しかし、その後もオリジナル・キャスト続投で企画が動いているようです。1987年から1998年に4作が製作公開された本シリーズは、妻に先立たれたマーティン・リッグス刑事(ギブソン)と、家族思いのベテラン刑事ロジャー・マータフ(グローヴァー)の活躍を描き、3シーズンで終了したTVドラマ版の製作総指揮を務めたダン・リンが、その最終章となるシリーズ第5弾へ意欲を示しています。いわく、今年の4月で90歳の誕生日を迎えるリチャード・ドナー監督やオリジナル・キャストも戻ってくるとか。そして、「物語はディック(リチャード・ドナー監督)にとって、とてもパーソナルなものなんだ。メル(・ギブソン)とダニー(・グローヴァー)も準備ができているから、あとは脚本次第なんだ」そうです。一昨年(2018年)、これまでの全4作でメガホンをとったドナー監督が第5弾について語ったところでは、4作目の脚本家チャニング・ギブソンが「リーサル・ファイナル」というタイトルでダーク路線の脚本を書き上げ、ギブソンもグローヴァーも乗り気だったといいます。しかし、製作へ漕ぎ着けない理由として、エンディングやスタジオ側との交渉での折り合いが付かないことを挙げていました。そのドナー監督も2006年の「16ブロック」を最後に監督業から遠ざかっており、第5弾は彼の監督復帰作としても注目されています。1998年の第4弾から20年以上の歳月を経て、いよいよ第5弾が実現するのかどうか、今後の動きから目を離せません。



マーベルの最近の動き

「キャプテン・マーベル」続編や、X-MENのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)への合流など、マーベルの最近の動きをまとめてみましょう。まず、ブリー・ラーソン(写真)主演作「キャプテン・マーベル」続編の企画が2022年の全米公開を目指して始動しました。「ワンダヴィジョン」のミーガン・マクドネルが、脚本執筆に向けた交渉の最終段階みたいです。1作目を手掛けたアンナ・ボーデンとライアン・フレック監督コンビは続役せず、新たな女性監督が起用される予定らしく、続編は現代が舞台となるとも報じられています。また、ディズニーのフォックス買収で現実味を帯びたのはMCUと「X-MEN」の合流、X-MENでプロフェッサーXを演じたパトリック・スチュワートが、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギと面会しており、X-MENのキャプテン・マーベルを含むMCUフェーズ4作品群へのリンクも大いに考えられるようです。スチュワートの話では、ファイギから「X-MEN」のMCU合流について様々な動きや提案があったとか。正式発表こそないものの、MCU版「X-MEN」は着実に進行しているとみられます。ただ、スチュワート本人がMCUでのプロフェッサーX再演はないと明言しているため、新たな俳優がキャスティングされそうです。その他、マーベル映画史上最もSF要素のある作品となりそうな新作「エターナルズ」は、「アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年)」後が舞台となり、古代種族エターナルズの活躍を描いた物語で、すでにクランクインしています。その他、今後のMCU作品ラインアップは、
「ブラック・ウィドウ」: 2020年5月1日全米公開
「エターナルズ」: 2020年11月6日全米公開
「シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス」: 2021年2月12日全米公開
「ドクター・ストレンジ2」: 2021年5月7日全米公開
「マイティ・ソー ラブ・アンド・サンダー」: 2021年11月5日全米公開
「スパイダーマン3」: 2021年7月16日全米公開
「ブラック・パンサー2」: 2022年5月6日全米公開
以上が決定済です。



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