お先に失礼!
ホームページ 1月号ベスト10 バックナンバー目次 3月号ベスト10 2月号最新情報
最新ヒット・ポスター集はここをクリックして下さい




 


ハリウッド・ベスト10

(2020年2月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Bad Boys for Life"(ソニー)          アクション・コメディー
ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、
ヴァネッサ・ハジェンズ、アレクサンダー・ルドウィグ主演

週末興業成績/総売上:  3,401万ドル/12,066万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,775館/2週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"1917"(ユニバーサル)              戦争ドラマ
邦題: 「1917 命をかけた伝令
ディーン=チャールズ・チャップマン、ジョージ・マッケイ、
ダニエル・メイズ、コリン・ファース、
マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ主演

週末興業成績/総売上:   1,592万ドル/10,400万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,957館/5週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Dolittle"(ユニバーサル)映画評はここをクリックして下さい           アクション・ファンタジー
邦題: 「ドクター・ドリトル
ロバート・ダウニー・Jr、アントニオ・バンデラス、
マイケル・シーン、ジェシー・バックレイ、
エマ・トンプソン(声優)、レイフ・ファインズ(声優)主演

週末興業成績/総売上:   1,220万ドル/4,438万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,155館/2週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Gentlemen"(STX)             アクション
マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、
ミシェル・ドッカリー、ジェレミー・ストロング、
リン・ルネ、コリン・ファレル主演

週末興業成績/総売上:   1,065万ドル/1,065万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,165館/1週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Jumanji: The Next Level"(ソニー)      アドベンチャー
カレン・ギラン、ドウェイン・ジョンソン、
マディソン・アイズマン、オークワフィナ、
ケヴィン・ハート、ジャック・ブラック主演

週末興業成績/総売上:    770万ドル/28,325万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,121館/7週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Turning"(ユニバーサル)        ホラー
マッケンジー・デイヴィス、フィン・ヴォルフハルト、
ブルックリン・プリンス、バーバラ・マーテン主演

週末興業成績/総売上:    695万ドル/695万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,571館/1週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Star Wars: Episode IX - The Rise of Skywalker"
(ディズニー)
映画評はここをクリックして下さい                   SF
邦題: 「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
キャリー・フィッシャー、マーク・ハミル、
アダム・ドライバー、デイジー・リドリー、
ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、
アンソニー・ダニエルズ、ビリー・ディー・ウィリアムズ主演

週末興業成績/総売上:    557万ドル/50,198万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,800館/6週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Little Women"(ソニー)              ドラマ
邦題: 「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
チャドウィック・ボーズマン、テイラー・キッチュ、
シエナ・ミラー、J・K・シモンズ主演

週末興業成績/総売上:    460万ドル/9,363万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,528館/5週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Just Mercy"(ワーナーブラザーズ)      ドラマ
邦題: 「黒い司法 0%からの奇跡
ブリー・ラーソン、マイケルB・ジョーダン、
オシェア・ジャクソン・Jr、ジェイミー・フォックス主演

週末興業成績/総売上:    403万ドル/2,705万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,408館/5週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Knives Out"(ライオンズゲート)        コメディー
邦題: 「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、
アナ・デ・アルマス、ジェイミー・リー・カーティス主演

週末興業成績/総売上:    334万ドル/15,175万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,667館/9週間



お先に失礼!

日本公開に先がけ、「ハリウッド最前線」
がお届けする、いま話題の映画レポート


 
Dolittle
ドクター・ドリトル

画像による索引
原作であるヒュー・ロフティングの児童文学「ドクター・ドリトル」は、ヨーロッパ発の植民地時代の物語を子どもたちへの優しい物語に変えた。「ターザン」をはじめとする1800年代後半から1900年代初頭の多くのヒーローと同じく、アフリカ、南洋、そして月へ行くイギリス人の獣医で主人公のジョン・ドリトル(ロバート・ダウニー・Jr)だが、他の主人公たちと異なるのは、彼が殺したり征服したりしないことである。代わりにドリトルは、野獣と人間がそれぞれ負った傷を縫い合わせ、言語と習性の大量のメモを作成してゆく。そして、初期の冒険文学の慈善人類学者でもあった。彼は子供のため、良くも悪くも植民地との関連で新しい見本となってゆく。1960年代から何度も映画化されてきたドリトルだが、スティーブン・ガガン監督の新作である本作は、その冒険のルーツを受け入れるというアプローチを採らない点が珍しい。本作のドリトルは研究を通じて象から昆虫まで、あらゆる生物の言語を話すことを学ぶ。彼はまた奇跡を起こす医師でもあるため、引退から呼び戻され、病んでいるビクトリア女王(ジェシー・バックリー)を治すため奇跡の果実を求めて地球の果てへ出発し、オウムのポリネシア(声優:エマ・トンプソン)やゴリラのチーチー(声優:ラミ・マレク)を含むCGI動物、そして見習いのトミー・スタビンズ(ハリー・コレット)らが支援する。物語は絶え間なく変化し、キャラクターが多くて単純ではないが、子供たちへのメッセージは十分明確だ。友人を作り、人々を助けることが、彼らを殺したり制御したりするよりましであり、大国とは敵を破壊するための力でなく、敵を友達へ変えられる力を持つ国を指す。しかし、非暴力的な植民地の冒険物語が非暴力を促進するだけでなく、植民地主義を誤って伝えていることには問題がある。結果、本作は穏やかで無害な戯言で終わっているばかりか、それが伝える物語はイギリス人が他の国へ行き、女王に代わって物を盗むことに関するものなのだ。また、ドリトルは自らが彼の友達の動物たちを所有していないと主張しているものの、物語の上で動物たちは召使および家臣として機能している。そんな状況へ不満を持ったり、そもそも自分達がなぜ人間と歩き回っているのだろうと疑問を抱く唯一のキャラクターは、リス(声優:クレイグ・ロビンソン)ぐらいしかいない。その妥当な批判が例外なくパンチラインとして扱われ、彼は狂気との境界線として機能している。全体として、ただの子供向けの映画といえばそれまでだが、せっかくのキャスティングの無駄遣いと思われてならない。



[ハリウッド・ベスト10先月号] [バックナンバー索引] [ホームページ] [最新情報今月号] [ハリウッド・ベスト10来月号]


(2020年2月)

Copyright (C) 2020 by Yasukazu Yokoi. All Rights Reserved.

サイトの最新情報 ホ=ムページ サイトマップ