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ハリウッド・ベスト10

(2017年8月)



1位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Dunkirk"(ワーナーブラザ−ズ)        アクション
マーク・ライランス、ケネス・ブラナー、
トム・ハーディー、キリアン・マーフィ主演

週末興業成績/総売上:   2,661万ドル/10,132万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,748館/2週間
 
2位:
この映画のオフィシャル・サイト
"The Emoji Movie"(ソニー)           アニメ
ジェイク・T・オースティン、ジェニファー・クーリッジ、
マーヤ・ルドルフ、パトリック・スチュワート(声優)

週末興業成績/総売上:   2,453万ドル/2,453万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 4,075館/1週間
 
3位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Girls Trip"(ユニバーサル)           コメディー
ジェイダ・ピンケット=スミス、クイーン・ラティファ、
レジーナ・ホール、ラレンズ・テイト主演

週末興業成績/総売上:   1,965万ドル/6,509万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 2,648館/2週間
 
4位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Atomic Blonde"(フォーカス)          スリラー
シャーリーズ・セロン、ジェームズ・マカヴォイ、
ジョン・グッドマン、ソフィア・ブテラ主演

週末興業成績/総売上:   1,829万ドル/1,829万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,304館/1週間
 
5位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Spider-Man: Homecoming"(ソニー)     アクション
トム・ホランド、マリサ・トメイ、
ロバート・ダウニー・Jr、トニー・レヴォロリ、
ドナルド・グローヴァー、マイケル・キートン主演

週末興業成績/総売上:   1,326万ドル/27,817万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,625館/4週間
 
6位:
この映画のオフィシャル・サイト
"War for the Planet of the Apes"(20世紀フォックス)
邦題: 「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) SF
アンディ・サーキス、ウディ・ハレルソン、
スティーヴ・ザーン、ジュディ・グリア主演
週末興業成績/総売上:   1,047万ドル/11,878万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,374館/3週間
 
7位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Despicable Me 3"(ユニバーサル)      アニメ
邦題: 「怪盗グルーのミニオン大脱走
スティーヴ・カレル、トレイ・パーカー、
クリステン・ウィグ、スティーヴ・クーガン、
ジュリー・アンドリュース、ジェニー・スレイト(声優)

週末興業成績/総売上:    759万ドル/23,029万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,030館/5週間
 
8位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Valerian and the City of a Thousand Planets"(STX)
カーラ・デレヴィーン、デイン・デハーン、    SF
リアーナ、イーサン・ホーク主演

週末興業成績/総売上:    636万ドル/3,019万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 3,553館/2週間
 
9位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Baby Driver"(トライスター)           アクション
アンセル・エルゴート、ジョン・ハム、
ケヴィン・スペイシー、ジェミー・フォックス主演

週末興業成績/総売上:    397万ドル/9,197万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,961館/5週間
 
10位:
この映画のオフィシャル・サイト
"Wonder Woman"(ワーナーブラザーズ)   アクション
ガル・ガドット、クリス・パイン、
ロビン・ライト、ユエン・ブレムナー主演

週末興業成績/総売上:    334万ドル/39,524万ドル
劇場数/現在までの上映期間: 1,651館/9週間



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日本公開に先がけ、「ハリウッド最前線」
がお届けする、いま話題の映画レポート


 
The Dark Tower
ダーク・タワー

画像による索引
日本では、あまり馴染みのない「ダーク・タワー」だが、スティーヴン・キングによる原作はアメリカでベストセラーとなり、「ダーク・タワー:ガンスリンガー」から「ダーク・タワーZ暗黒の塔」まで全部で7作が出ている(邦訳は角川文庫から購入可能)。キング原作の映画といえば、「スタンド・バイ・ミー(1986年)」、「クリスティーン(1983年)」、「グリーンマイル(2000年)」など、映画が好きな人なら4〜5本はすぐ思いつくかもしれないが、じつは映画化された小説だけで30作以上ある。そんなキングのベストセラー小説といえば、誰もがフランチャイズ(シリーズ化)を前提としての企画と考えるのは当然だろう。だが、結果は悲惨であった。問題の要点は、HBOが「ゲーム・オブ・スローンズ」を、あるいはピーター・ジャクソンが「ロード・オブ・ザ・リング」3部作を製作した時同様、ベストセラー作家の大作にはミニ・シリーズのようなオープン・エンドの扱いが必要だということだ。たぶん、本作はこれまで映画化された30本以上の作品の中でランク付けをするなら、下位から数えたほうが早いだろう。いわばキング神話の関連性のないテーマを寄せ集めた95分間の映画で、監督のニコライ・アーセルと共同脚本家のアキヴァ・ゴールズマン、ジェフ・ピンカー、アナス・トーマス・イェンセンが「ガンスリンガー」の小説(つまり「ダーク・タワー」)を拾い読みし、大きなスクリーンへ憶えているものを詰め込んだかの印象を受ける。プロットをご存知ない方のために少しだけ説明しておくと、時間も空間も変転する異界の地「中間世界」を救うため、イドリス・エルバ演じる「最後の拳銃使い(ガンスリンガー)」ことローランド・デスチェインは、マシュー・マコノヒー演じる宿敵「黒衣の男」ことウォルター・パディックを追い続けていた。黒衣の男が狙っているのはダーク・タワーの破壊である。モンスターが惑星を乗っ取るのを防ぐには、それしか方法がないというのだ。いっぽう、タルの町で死から甦った男や妖艶な女説教師らから情報を聞き出し、ガンスリンガーの旅は続く。やがて、トム・テイラー演じる別の世界からやってきた少年ジェイク・チェンバースと出会い、少しずつ心を通わせてゆくうち、思いがけない事態が2人を襲い・・・・・・プロットはこれぐらいにして、このチェンバースの目線で物語が展開する。ニューヨークで母親と暮らす孤独な少年チェンバースはまた、他の世界を見る超能力の持ち主でもあった。その超能力で、いわばニューヨークと「中間世界」の橋渡し役となる。ともあれ、基本的に「ダーク・タワーZ暗黒の塔」が原作というこの映画、せめて3部作ぐらいでまとめてほしかった。



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(2017年8月)

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