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(2017年6月)          




スナイダーの降板

DCコミックスのヒーローが集結する大作「ジャスティス・リーグ」を手掛けるザック・スナイダー(写真)監督が、製作途中の同作から降板すると明かしました。というのは今年の3月、大学生だった20歳の愛娘オータム・スナイダーが自殺し、その悲しみを癒すため、家族と過ごすことを決意したからだそうです。降板はスナイダー監督が本作の製作配給を手掛けるワーナーブラザーズ内のオフィスで各メディアへ直接明かしたもので、当初オータムの死は一部の関係者のみに知らされ、スナイダー監督も2週間ほどの休養を経て現場へ復帰しています。しかし、その後2ケ月を経て降板を決意、娘の死を公にするつもりはなかったものの、降板を受けてメディア向けに発表しました。後任としてワーナーが予定しているのは、マーベルの「アベンジャーズ・シリーズ」を手掛けたジョス・ウェドンです。降板の知らせを聞いた時点で、ワーナーは予定していた公開時期を遅らせてスナイダー監督の復帰を待つことを提案したものの、スナイダー監督自身が11月17日の全米公開へ間に合わせるべく、ウェドンへ後を任せると決めたといいます。スナイダー監督の妻で良人と現場を離れるプロデューサーのデボラ・スナイダーによると、撮影はいくつかの追加シーンを残してほぼ終了しており、ウェドンがスナイダー監督のたてた演出プランどおり映画を完成させるもようです。「マン・オブ・スティール(2013年)」や「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)」などを手掛け、DC映画の中心を担ってきたスナイダー監督ですが、いつ復帰するか今のところ決まっていません。また、バトンを託されたウェドンは、この後DCコミックの女性ヒーロー、バットガールの単独映画を手掛ける予定です。



ペリーとスウィフトの争い

アメリカの人気TV番組「ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン」へ出演したケイティ・ペリー(写真左)は、人気コーナーの「カープール・カラオケ」で新曲「スウィッシュ・スウィッシュ」を含む彼女のヒットソング熱唱し、曲にまつわるさまざまなストーリーを語りました。その中でテイラー・スウィフト(写真右)との不仲説へも触れています。曰(いわ)く、「すべては彼女が始めたこと。そろそろ終わらせてほしい」というのがペリーの本音だそうです。ペリーとスウィフトが仲たがいしたのは今から5年前、ペリーのバックダンサー3が彼女のツアーのない時期「テイラーのツアーへ参加したい」と申し出ました。ペリーは「私のツアーが始まる時には戻って来てね」という条件付きで快諾、バックダンサーたちもそれに沿った契約を行ったようですが、いざスウィフトのツアーを抜けてペリーのもとへ戻ろうとすると、スウィフトは怒ってそのダンサーたちを契約終了前にクビにしてしまったといいます。この件でペリーがスウィフトと直接話をしようと試みたところ、「完全にシャットアウトされた」と言い、「私のことを歌にまでしたから、『オーケー、クール、あなたはそうやってこの問題を対処するのね。因果応報(カルマ)を思い知れ!』って感じだった」と状況が悪化していったことを明かしました。そのスウィフトがペリーのことを歌ったというのは「バッド・ブラッド」で、ペリーからの反撃が先の「スウィッシュ・スウィッシュ」なのです。加えてジョン・メイヤーは彼女達2人の元良人であり、やはりスウィフトの元良人であるカルヴィン・ハリスがペリーと共演しているのも、無関係ではないかもしれません。そんなペリーですが、いまは長く続くこの争いへ終止符を打ちたいと願っているので、もしスウィフトから和解のメールが来れば「100パーセント受け入れる」とか。



メンケンの新作

現在ヒット中の「美女と野獣」、そして「リトル・マーメイド/人魚姫(1992年)」などディズニー映画の作曲家として知られるアラン・メンケン(写真)が、ブロードウェイ・ミュージカル「ブロンクス物語」について、ニューヨークで行われたイベントで語りました。新作「ブロンクス物語」は、バスの運転手を父に持つ青年がマフィアのボスから気に入られ、家族の愛とマフィアの世界との狭間で葛藤する姿を描いたものです。オリジナルは俳優チャズ・パルミンテリのオフブロードウェイでの一人芝居であり、ロバート・デ・ニーロ初監督作「ブロンクス物語/愛につつまれた街(1993年)」として映画化されています。今回、メルケンがミュージカル「ブロンクス物語」へ関わった経緯ですが、「じつはチャズが監督した『ノエル』で音楽を担当したんだけれど、そのとき彼に『ブロンクス物語』をミュージカル化してはと提案したんだ。だけど、当時の彼は『ああ、そうだね』という感じで、それから12年が経ち、ある日(米音楽界の重鎮)トミー・モトーラから電話があって、ミュージカル版『ブロンクス物語』の音楽を作曲しないかと誘われたんだよ。『どんな音楽がいいのかわからない』と言うと、トミーは『1950〜60年代頃われわれの周りで流れていた音楽、ディオン・アンド・ザ・ベルモンツ、モータウン、チャック・ベリー、(フランク)シナトラなどだ』と答えてくれて、すっと理解できたね」とのことです。ディズニー映画へは欠かせない偉大な作曲家となったメンケンですが、影響を受けた音楽について聞かれると、「子供の頃は映画『ファンタジア』の影響でクラシック音楽が好きだったよ。ベートーヴェンの交響曲第6番『田園』や『魔法使いの弟子』、『禿山の一夜』など、音楽と映像の融合がとても素晴らしかったんだ」と話し、彼とディズニー映画との絆の深さをうかがわせました。



ローレンスのポールダンス

過去にもヌード画像をハッキングされたジェニファー・ローレンス(写真)26歳が、上着を脱ぎ棄ててふしだらな姿でポールダンスをしている姿をとらえたビデオがネットへ流出し、物議をかもしていますが、ローレンス本人はフェイスブックで反撃しています。発端となったのが4月27日にオーストリアのウィーンにあるストリップ・バー「ビバリーヒルズ・クラブ」で撮影されたビデオ、そこには這いつくばって舞台へ上がり男性に抱きついて身体をくねらせてセクシーに踊る泥酔しきったローレンスの姿が捉えられていました。目撃者の話によると、「ジェニファーはウォッカなどを大量に飲んでいて、かなりの泥酔状態だったわ。最初は洋服を着たまま床へ這いつくばるようにして舞台へ上がり、壇上の男性に抱き着いて身体をくねらせながら踊っていたのよ。そのうちブラジャー姿で気持ち良さそうにポールダンスを披露し、自分でヒップをたたくなどノリノリだったのが、滑り落ちて身体を床へぶつけたため、かなりの痛さで悲鳴を上げていたわ。その後、自力では立ち上がれない状況で、男性達から抱えられるように舞台から降りていきました」とのことです。泥酔ぶりが一目瞭然なビデオの反応は、「ふしだらすぎる」、「自己節制力がなくてがっかり」、「セレブなんてこんなもの」、「ヌード写真もハッキングされたし、脇が甘い」といった非難の声が多数寄せられました。それを受けてローレンスは、「ネットでポールダンスをしようとしている姿への苦言は誰だって嫌なことよね。だけど私の親友の1人の誕生日パーティだったのよ。それで、この瞬間を楽しむため日頃のパラノイアをかなぐり捨てたの。だから謝罪なんかしない。私はその夜ハジけただけ!」と反論しています。



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