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自宅ロケ
３人の子どもを抱える母として、家族のプライバシーや私生活の公開に慎重なことで知られているケイト･ウィンスレット(写真)ですが、新作の撮影ではプライバシーの砦ともいえる自宅をロケへ開放すると発表し、周囲から驚きの声が上がっています。ウィンスレット宅で撮影される｢ブラックバード｣はデンマークの巨匠ビレ･アウグスト監督作品｢サイレント･ハート(2014年)｣のリメイク版で、ウィンスレットの他、メイン･キャストが｢アリス･イン･ワンダーランド／時間の旅(2016年)｣でアリス役を演じたミア･ワシコウスカとオスカー女優のダイアン･キートンです。キートンが母親役、ウィンスレットとワシコウスカが娘役を演じ、｢母親の尊厳死｣という重いテーマに挑みます。メガホンを取るのは｢ノッティングヒルの恋人(1999年)｣や｢恋とニュースのつくり方(2010年)｣などで知られるロジャー･ミッシェル監督で、コメディ映画で振るった手腕をどう活かすのかが注目の的です。そのロケ現場となるウィンスレット宅があるのは英国南部のウェスト･サセックス州で、美しい白浜で有名なウェスト･ウィッタリング･ビーチを臨む17世紀築の８寝室の邸宅へ、ウィンスレット夫妻は地下室やスイミング･プール、そしてスイミング用の離れやガレージを増築しました。地価の高騰も加わって、購入時からたった５年で資産価値は90万ポンド(約1.3億円)も上昇し、現在の価格は410万ポンド(約5.9億円)だとか。そんな自宅でのロケをウィンスレットが許可したのは、家族のため自宅近くにいたかったということで、本人曰(いわ)く、｢私のほうが仕事へ出向く必要はないの。仕事のほうが私のところに来てくれるんだから！｣と冗談を言ってました。とはいえ、これが撮影期間中も家族と離れずにいる最良の方法だったようですね。
馬上のウィック
現在、ニューヨーク･ロケ中のキアヌ･リーヴス(写真)が主演を務める人気アクション第３弾｢ジョン･ウィック３：パラベラム｣の撮影の様子がキャッチされました。かつて裏社会で名を馳せた伝説の殺し屋ジョン･ウィック(リーヴス)が、再び熾烈な戦いへ身を投じる姿を描く｢ジョン･ウィック･シリーズ｣３作目では、前作の戦いで世界中の殺し屋から狙われる身となったウィックが、ニューヨークから脱出を試みるさまが描かれています。ウィックは犬とマッスルカーを愛する寡黙な男、そのため過去の２作ではカーアクションも描かれていました。それが３作目では、馬に乗ったウィックの姿が収められているのです。現場ではウィックを演じるリーヴスだけでなく、彼のスタント･ダブルの馬上の姿も捉えられており、(馬が)たんなる移動の手段ではないとわかります。製作元のライオンズゲートがラスベガスで行われた全米興行主のためのコンベンション｢シネマコン｣で明かしたあらすじは、殺し屋たちが利用する｢コンチネンタル･ホテル｣の｢ホテル内で絶対に殺しをしてはならない｣という掟を破ったうえ、世界各国の殺し屋を束ねる｢主席連合｣のメンバーを殺害したことで15億円の懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋から命を狙われるウィックでした。コンチネンタル･ホテルの支配人で親友のウィンストン(イアン･マクシェーン)から１時間の猶予を与えられたウィックが、生きてニューヨークを脱出すべく次々と現れる刺客を相手取り壮絶な死闘を繰り広げる本作は、前作同様チャド･スタエルスキが監督を務め、先のマクシェーン、ローレンス･フィッシュバーン、ランス･レディックら前作キャストへ、ハル･ベリー、アンジェリカ･ヒューストンら新キャストも加わります。2019年５月17日全米公開の予定です。
チャステインの殺し屋
ジェシカ･チャステイン(写真)主演作｢イヴ｣からマシュー･ニュートン監督が降板し、代わってテイト･テイラー監督に決定まりました。テイラーはサスペンス｢ガール･オン･ザ･トレイン(2016年)｣や、チャステインがアカデミー助演女優賞へノミネートされた｢ヘルプ 心がつなぐストーリー(2011年)｣のメガホンを取っています。最初はニュートン脚本監督作として製作が発表されながら、彼はかつて交際していた女優や婚約者に暴行、ＤＶ行為を働いていた過去があり、｢ケア２(Care2)｣というソーシャル･ネットワーク･サイトでチャステインへニュートン降板を求める嘆願が集まったため、ニュートンは本作から辞退することを発表しました。そもそも、チャステインは性的暴行やセクハラの被害者を支援し、男女格差を是正する｢タイムズ･アップ(Time's Up)｣運動を推進する中心人物の１人です。そんな彼女が製作主演を務めるアクション作｢イヴ｣は、ストーリーの詳細は不明ですが、主人公であるチャステイン演じる殺し屋の内面へ焦点を当てて描くとか。プロデュースはチャステインの製作会社｢フレックル･フィルムズ｣と｢ボルテージ･ピクチャーズ｣が共同で行います。なお、監督のテイラーは｢ヘルプ｣でチャステインと共演し、アカデミー助演女優賞を受賞したオクタビア･スペンサーと再タッグを組む新作スリラー｢マ｣が控えている他、チャステインはシリーズ最新作でサイモン･キンバーグ監督作｢X-MEN：ダーク･フェニックス｣でソフィー･ターナー、タイ･シェリダン、アレクサンドラ･シップらと共演、同作は2019年２月14日から全米公開の予定です。続いてヒット･ホラー作の続編でアンディ･ムスキエティ監督作｢イット：チャプター２｣が2019年９月６日の全米公開を控えています。
ジョンソンのカメハメハ大王
ドウェイン･ジョンソン(写真)が、ロバート･ゼメキス監督の最新作｢ザ･キング｣でプロデューサーを務めると同時にカメハメハ大王を演じると発表されました。カメハメハ大王といえば、1810年ハワイ諸島を初めて統一し、ハワイ王国を築いた初代国王です。サモア、ニュージーランド、ハワイのポリネシアの血を引き、高校時代をホノルルで過ごした経験を持つジョンソンへは、まさに適役といえるでしょう。2001年からカメハメハ王を演じることを熱望していたジョンソンですが、当時はレスラーの｢ザ･ロック｣としての名前の方が有名で、｢ハムナプトラ２／黄金のピラミッド(2001年)｣で映画デビューを果たして以来、｢カメハメハ大王を演じるのが夢だ｣と熱く語っていたといいます。その想いは数年後の雑誌のインタビューでも消えることがありませんでした。そして、第68回アカデミー監督賞に輝いた｢ブレイブハート(1995年)｣の脚本を書いたランダル･ウォレスの手で形はまとまり、多くの製作スタジオがオークションへ参加した結果、ワーナー･ブラザースとニューライン･シネマがその権利を獲得し、2020年クランクインの予定です。なお、監督のゼメキスは、いうまでもなく｢ロマンシング･ストーン 秘宝の谷(1984年)｣や｢バック･トゥ･ザ･フューチャー(1985年)｣のヒットで注目され、｢フォレスト･ガンプ／一期一会(1994年)｣ではアカデミー作品賞、主演男優賞、監督賞、脚色賞などを獲得しています。いっぽう、｢フォーブス誌｣が毎年発表する今年の世界で最も稼ぐセレブリティで５位に輝いたジョンソンは、｢ワイルド･スピード･シリーズ｣のスピンオフやディズニーの人気アトラクションを実写化した｢ジャングル･クルーズ｣など出演作がめじろ押しです。そんな３人がタグを組む｢ザ･キング｣だけに、さあどう仕上がるのでしょうか？
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(2018年９月)
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